コラム・寄稿印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

5月24日付朝日歌壇の入選歌40首をお届けします。選者は川野里子さん、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さんです。【投稿はこちら】朝日歌壇への投稿、ネットからも川野里子選 目の見えぬあなたの連れし幼子は全ての爪の切り揃えてあり(さいたま市)橘 杢 指差しを不意にはじめた子の指のゆくえを母は息止めて追う(神戸市)浅田 拓史 人殺す兵器の記事の多き朝列島いっそう弓なりに反る(東京都)十亀 弘史 トタン屋根にペンキ塗りゆく職人の大きなる尻春空にあり(安中市)鬼形 輝雄 一万の兵にも開けぬ城の門桜花にははらりと開ける(豊川市)河合 正秀 満開の桜散る前一瞬の表面張力みたいな季節 (佐伯市)河北 苗 あの日から売れぬ牛らと十五年生きる人あり浪江の牧に(宇都宮市)手塚 清 ぎゅうぎゅうの後部座席でふり返るたびにちいさくなっていく海(横浜市)富尾 大地 BL(ボーイズラブ)漫画は次々売れてゆく同性婚のできない国で(東京都)粟生 翠 揺れるもの竹群・コスモス・猫じゃらしここまでくれば私は揺れない(前橋市)荻原 葉月 【評】一首目、目は見えなくとも幼子の隅々まで見ている母だ。二首目、何を指し示しているのか、親にとっては劇的な瞬間だ。四首目、鮮やかな構図が鮮やかな色まで感じさせる。六首目、咲き満ちた桜が自らの美しさを留(とど)めようとするひととき。佐佐木幸綱選 そこここに見慣れぬ車と子ど…この記事は有料記事です。残り1531文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする