現場から2026年7月16日 10時52分アトランタ=岩佐友 加藤秀彬印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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(サッカーワールドカップ〈W杯〉北中米大会 準決勝 アルゼンチン2―1イングランド) 起死回生のゴールだった。 アルゼンチンが1点を追う後半40分。相手を引きつけたFWメッシの右からのパスを中央で受けたのは、MFフェルナンデスだった。迷わず右足を振り、ミドルシュートをゴール左へ突き刺した。 フェルナンデスには、メッシへの敬愛を物語るエピソードがある。 2016年、アルゼンチンが南米選手権の決勝で敗れ、メッシが「私にとっての代表は終わった」と一度、代表引退を表明したときのことだ。【準決勝のもう1試合は】フランス封じたスペインの守備 特筆すべきはその中身「強み消せた」 当時15歳だったフェルナンデスは、自身のSNSにメッシへの「手紙」を投稿した。 「どうすれば、あなたを説得できるでしょうか?」から始まる文章には、憧れのヒーローに引退の撤回を願う思いをつづっていた。 「楽しむために代表に残ってください」 「あなたのプレーを見ることが最大の誇りです」 少年は成長し、代表でメッシとプレーする夢をかなえた。22年のW杯カタール大会では「ベストヤングプレーヤー賞」に輝き、メッシの悲願だった優勝に貢献した。 あの手紙から10年が経った。今大会中の会見で、「いまメッシに手紙を送るとしたら、何を書くか」と問われたフェルナンデスはこう答えた。 「彼から学んだことや共有した思い出は多すぎる。1冊の本でも足りないでしょう」 敬愛するスターに、もう一度、W杯のトロフィーを掲げさせる。その目標が25歳の原動力になっている。 逆転勝利した試合後、フェルナンデスは39歳のメッシを肩車しながら、仲間とともに歌った。 「メッシと手を取り合い、私たちはすべてを達成する」 主将のために、と団結するアルゼンチン。またも死闘を制し、連覇に王手をかけた。イングランド、交代策裏目に イングランドは自滅した。後半10分にクロスから先制した後、攻撃の選手に代えてDFのコンサを投入。守備の人数を増やし、5バックで逃げ切る策に出た。 それが裏目に出た。ときに全選手が自陣のペナルティーエリア近くに戻るほど重心が下がり、耐えしのぐ時間が続く。サイドに流れたアルゼンチンのFWメッシに何度もピンポイントのクロスを上げられた。逆転を許したのはメッシの2アシストによるものだ。 終盤に攻撃的な選手を投入して軌道修正を図ったが、遅かった。勝てば60年ぶりの決勝だっただけに、落とした星は大きい。トゥヘル監督は「責任は私にある。批判は受け入れる」と悔いた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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