現場から2026年6月23日 12時51分潮智史印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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前半9分だった。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入して、アルゼンチンにPKが与えられた。 リオネル・メッシ(38)のキックは右に外れる。先取点が手からこぼれただけでなく、ここからアルゼンチンはリズムを失った。サッカーPK戦 いかに心理戦を制するか ゲームは一進一退の様相となった。体のぶつけ合いならオーストリアに分がある。アルゼンチンに反則とパスミスが増え、主導権を手放した。 苦しい状況の中で、光を放ったのはメッシだ。 前半38分。アルゼンチンが速攻から左サイドを崩す。メディナの低いクロスをアルマダがスルーした先、ゴール正面で背番号10が待っていた。 左足のシュートがゴール左隅に吸い込まれる。ワールドカップ(W杯)単独最多の通算17ゴール目。劣勢の流れを1タッチで変えてしまった。 互いに見せ場は少なかった。ただ、得点は、ゲームはもとより選手の心理にさえ影響する。チームは息を吹き返した。自信と余裕。メッシが取り戻したのは得点だけではなかった。 後半は失点を避けながら、逆襲速攻の試合運びに転じた。終了間際に再びメッシ。通算得点を18に書き換えた。 「W杯はすべてが難しい試合だ」。そうメッシは振り返った。 2試合で計5得点。ピッチを歩く時間が長いが、勝負どころを見極めたプレーは止めようがない。4年前のカタール大会からの連続得点試合も6に伸ばし、W杯最多記録に並んだ。 ただ、本人は記録にはさして興味を示さない。「次の段階(決勝トーナメント)に進んだことがなにより大切だ」と語った。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人潮智史スポーツ部専門・関心分野スポーツ印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする