専任記者・山本智之印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

[PR]

北海道・知床半島沖で捕獲された奇妙な姿の深海魚が、新種と確認された。全身が赤色の「オオアカクジラウオ」。これまで学名がつけられないまま、大学の標本庫で30年以上も保管され続けていたという。 動物学の国際誌に5月、論文が掲載された。口が大きく裂けた独特な姿の深海魚。体はブヨブヨとして軟らかい。体の大きさに比べて目はとても小さく、視力はほとんどないとみられる。一方、頭部などに「感覚孔」と呼ばれる大きなくぼみが多数あり、エサや敵の存在を感知するセンサーの役割を果たしているという。 1992年6月、知床半島のルシャ川沖で、体長約40センチのメスが捕獲された。水深350~460メートルに仕掛けたカレイの刺し網にかかっていたもので、標本は北海道大学に送られた。 当時、この標本を受け取った尼岡邦夫・北海道大名誉教授(89)は「発泡スチロールのふたを開けて、腰が抜けるほどびっくりした。初めて見る珍しい姿の魚だった」と振り返る。 クジラのような姿をした「クジラウオ類」の一種であることまでは分かり、オオアカクジラウオという和名はつけたものの、分類学上の詳細な位置づけは不明だった。そこで、尼岡さんの友人で、このグループの魚を専門に研究していた、オーストラリア博物館のジョン・パクストン博士に研究を委ねることになった。 パクストン博士は来日し、こ…この記事は有料記事です。残り435文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録

この記事を書いた人山本智之専任記者<海洋生物・水産>、釧路支局長専門・関心分野海洋生物、地球環境関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする