東京:7月の蒸し暑いある朝、東京都職員の須田徹さんがポロシャツ、ショートパンツ、スニーカー姿で出勤したが、それは何かを主張するためではなかった。日本がまたしても猛暑の夏に備える中、東京都は、ますます厳しさを増す夏の暑さに職員が対処し、エネルギーコストを削減することを目的とした「東京クールビズ」キャンペーンの一環として、職員に対し、ジャケットやネクタイを脱ぎ捨て、ショートパンツ、Tシャツ、スニーカーの着用を推奨している。「最初は少し違和感がありました」と、水色のポロシャツに膝丈の紺色のショートパンツ姿の34歳の公務員、須田氏は語った。しかし、周囲の同僚たちが次々とカジュアルな服装をするようになると、その違和感は徐々に薄れていったと、彼は火曜日、東京都心にある自身のオフィスで語った。この日、首都の気温は摂氏35度(華氏95度)前後まで上昇し、平均湿度は72%に達していた。日本は、昨年、観測史上最も暑い夏を経験した後、再び猛暑の夏に備えている。昨年の夏の全国平均気温は平年より2.36度高く、熱中症で10万人以上が病院に搬送された。 水曜日、気象庁と環境省は共同で、首都圏に対し今夏初の熱中症注意報を発令し、屋外での活動を控え、エアコンを利用するよう呼びかけた。2005年に全国的に開始された取り組みを基盤とする東京の「クールビズ」キャンペーンは、最も暑い時期であっても、オフィスワーカーにとってダークスーツと白いシャツが長らく標準とされてきたこの国において、カジュアルなオフィスウェアをこれまでで最も大胆に推奨する動きの一つとなっている。顧客と接する業務では依然としてフォーマルな服装が求められる場合もあるが、特に顧客との打ち合わせがない場合など、従業員にカジュアルな服装を認める企業が増えている。イオンなどの小売業者は、ビジネスカジュアルラインの拡充でこれに対応しており、ファーストリテイリングやアオキなどのアパレルメーカーは、快適さとプロフェッショナルな見た目の両立を求めるオフィスワーカー向けに、軽量で伸縮性があり、速乾性のある衣類を推進している。東京都の職員にとって、この変化は象徴的なものというよりは実用的なものだ。「正直なところ、もうこれに慣れてしまって、元に戻るのは難しいですね」と、東京都の気候変動対策チームを率いる渡辺昇氏は語った。「とはいえ、正式な場では依然としてフォーマルな服装が求められるため、業務や状況に応じて服装を調整しています。」 ロイター