[PR]
【ニュートンから】色と光の科学(2)色と光の科学 ある画家やその作品が,画家の使う特徴的な色で知られることがある。たとえば,日本出身のフランスの画家レオナール・フジタ(藤田嗣治,1886~1968)が人肌などの表現に使った乳白色は,1920年代当時から「グラン・フォン・ブラン(素晴らしい白)」とよばれ,称えられてきた。 2023年,この白に対する調査が日本の研究機関や美術館などの共同研究として行われた (国立情報学研究所,ポーラ美術館,東京芸術大学,東京大学,京都大学,三木学氏による共同調査の発表・2023年11月27日)。それによると,フジタが使用した顔料の一つ「炭酸カルシウム」が,石灰石を原料とするものではなく,「胡粉(こふん)」由来であることを示す性質が確認されたという。胡粉は日本画で使われる白色の顔料であり,カキ殻をその主成分とする。 実は2011年にも,“フジタの白”の組成分析が行われており,炭酸カルシウム,タルク,硫酸バリウムの存在が報告されていた。 今回の調査では,この3種類…







