インタビュートップ選手でなくても奨学金? スポーツ留学、日本の部活動が強みに大宮慎次朗印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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高校卒業後に海外の大学へ飛び出す「スポーツ留学」がいま、注目を集めている。一般的な語学留学との違いは?気になる金銭事情は?20年以上にわたり留学支援事業を行ってきた「アスリートブランドジャパン」の根本真吾代表に聞いた。 ――スポーツ留学では、アメリカがおすすめですか。 「はい。アメリカほど学業とスポーツが交ざり、組織だって運営されている国はありません。NCAA(全米大学体育協会)という各競技を統括する組織があり、学生アスリートを支援する仕組みが整えられている。大学スポーツ自体が大きなビジネスとなっている分、奨学金や施設が充実しています。一定の学業成績を収めないと公式戦に出場できない規定もあり、競技と学業を自然に両立する仕組みになっています」 「ヨーロッパやオーストラリアも留学先の候補にはなると思いますが、基本的に学外のクラブチームでプレーすることなるでしょうね」スポーツ留学のいま 大リーグのドラフト会議(日本時間12、13日)で、アメリカ・スタンフォード大学の佐々木麟太郎選手が指名候補に挙がっています。岩手・花巻東高から海外留学を選んだ彼のようにスポーツの技量や実績を生かし、奨学金を得て海を渡る学生が増えています。関係者は「日本の部活動はレベルが高く、例えば野球ならドラフト候補になるような選手じゃなくても、奨学金を得られる」と話します。物価高や円安の中、何が必要で、どんなプロセスを踏めばいいのか。スポーツ留学の現状を取材しました。甲子園の後に準備始めた米国留学 必要な勉強、プロセス、奨学金は? ――どうすれば入学できますか。 「アメリカには日本のような全国一斉のペーパー試験はなく、高校時代の成績などをもとに合否が決まります。部活動は少数精鋭が基本で、部員の人数の枠が決まっています。日本でよく見られる1、2軍や補欠選手という考え方がなく、使わない人は取らないというスタンス。なので、渡米してから部活動に入るというのは、基本的に難しいです」 ――御社が支援している人数は。 「アメリカの大学への長期留学としては、例年50~60人の学生を支援しています。多いのは野球とサッカーで、年々増加傾向です」 「弊社が短期キャンプに力を入れていたこともありますが、コロナ禍があった2021年ごろまでは年間15~20人ほどでした。岩手・花巻東高からスタンフォード大に進学した佐々木麟太郎選手選手の活躍が広く報道されたことが追い風となり、スポーツ留学を好意的に捉える方が増えてきていると感じます」 ――留学のチャンスが多い競技は。 「硬式野球部は全米で約1600部あり、受け入れ先がとても多いです。甲子園出場の実績や強豪校のレギュラーでなくても、高校3年間しっかり部活をやっていれば、どこかに行けるイメージです。日本の高校の部活動はアメリカより練習量がはるかに多く、一年中行われています。日本にいれば当たり前のことと思いますが、海外に出た瞬間にそれは武器やアイデンティティーになる。高校まで頑張ってきたスポーツがあるなら、それを有効活用し、世界を広げてほしいです」 ――ほかの競技はどうですか。 「サッカーは男女ともにチャ…この記事は有料記事です。残り2483文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません