現場から伊勢丹新宿が人気時計を売り場に展示 販売はしない異例の取り組み編集委員・後藤洋平印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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世界が認めた日本の時計を、ほとんど見ることができない――。そんな状況を変えようとする試みが始まった。 伊勢丹新宿店は8日から、独立時計師の浅岡肇が復活させた「タカノ」と、片山次朗が手がける「大塚ローテック」の常設展示を始めた。ただし、店頭販売は行わない。百貨店の時計売り場では異例の取り組みだ。 背景には、日本の独立時計師を取り巻く環境の大きな変化がある。かつて高級機械式時計といえばスイスブランドが圧倒的な存在であり、小規模生産の独立時計師の世界でも、長く欧州勢が中心だった。しかし近年、日本の時計師たちが国際的な評価を急速に高めている。 2024年には大塚ローテックが「時計界のアカデミー賞」とも呼ばれるジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリの部門賞を獲得。浅岡が復活させたタカノのシャトー・ヌーベル・クロノメーターも、フランス・ブザンソン天文台のクロノメーター検定に国産腕時計として初めて合格。いずれも製品はスイスの国際時計博物館に収蔵されている。 日本にはケースや文字盤、針、研磨など世界トップクラスの部品メーカーや加工会社が数多く存在する。一方で、時計師自身が設計からデザイン、組み立てまで一貫して手がける「独立時計師」という文化は欧州ほど根付いていなかった。 その状況を変えた一人が浅岡だ。2011年、独立時計師として活動を始め、自ら設計・製作するブランド「ハジメ・アサオカ」で海外のコレクターから高い評価を獲得した。その後、国内の独立時計師たちが次々と現れ、片山もその一人として世界市場で存在感を高めてきた。 片山は工業機械や計測器を思わせる独創的な表示機構で評価され、浅岡は日本の精密加工技術を生かした時計づくりに挑んできた。いずれも「日本らしさ」を前面に押し出したわけではない。それぞれが独自の時計づくりを追求した結果、世界が評価した。本音は「売りたい」伊勢丹 それでも、その前に ところが、その製品を実際に…この記事は有料記事です。残り922文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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この記事を書いた人後藤洋平編集委員|ファッション・メディア・文化担当専門・関心分野ファッション、メディア、文化関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする








