シャングリラ・ダイアローグでAIと軍事がテーマになった分科会=2026年5月30日午後5時50分、シンガポール、笹山大志撮影

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人工知能(AI)の軍事利用が、現実の戦場へと急速に広がっている。だが、そのルール作りは追いついておらず、各国がAIの開発競争を繰り広げるなか、いかに人間の統制を維持できるかは喫緊の課題だ。5月末の「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」ではそうした懸念が論点になった。 「武器の使用には、常に人間による統制を維持して欲しい。自律型兵器が民間人に向けられれば、核災害に匹敵する」 分科会で、赤十字国際委員会のスポリアリッチ総裁がこう呼びかけた。 この問題提起に、各国の参加者も応じた。 パキスタン軍の陸軍中将はAIは軍事上の意思決定を短縮させるとし、戦場で慎重な判断ができなくなると指摘。マレーシアのヌシルワン国家安全保障会議事務局長も「AIの共通基準を話し合うために集まるべきだ」と訴えた。 いま、AIが戦争のあり方を変えている。南シナ海、人工島の建設競争 大国に翻弄される中小国、有事への備え 米紙ワシントン・ポストによ…