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■ALL FOR ONE:8 第108回全国高校野球選手権岡山大会は7月11日、58校54チームによる熱戦の幕が開きます。一つの目的に向かって力を合わせる、個性あふれる人たちの姿を県内の各校から随時紹介します。打撃練習をする岡山朝日の多田直太郎選手=2026年6月23日、岡山市中区古京町2丁目、中川壮撮影 岡山朝日の指名打者、多田直太郎選手(3年)は東京大学を志望している。合格した暁には野球部に入り、東京六大学リーグで戦いたい。 「野球も勉強も本気でやれる環境。どっちも好きなんで、どうせやるなら最高の環境でやりたい。それだけっす」 1年冬の模試では総合点で岡山県内1位、全国42位になった。定期テストでも上位を維持し、得意科目はないが苦手科目もない。毎日、部の練習後は予備校へ直行。午後10時まで机に向かう。打撃練習で打ち損ねて顔をしかめる岡山朝日の多田直太郎選手=2026年6月23日、岡山市中区古京町2丁目、中川壮撮影 小学生の時はいやいや塾に通っていたが、中学、高校と進むにつれ学問の面白さに気づいた。 野球と勉強の共通点とは。「トライ・アンド・エラーの繰り返し。こうかもしれないとやってみて、ダメだったら変え、良かったら続ける」 農学部へ進みたい。「紙の上で理論を突き詰めるより、フィールドワークに行く方が性に合っている」からだ。私立から公立へ 野球は幼稚園で始め、中学までは捕手。私立の中高一貫校に通っていたが、野球部員が少なかった。「野球も勉強も本気でしたい」と岡山朝日を受験した。今は「もういやって思うくらいできてます」と笑顔で話す。 8月にある東大野球部の練習会に申し込んだ。「やっぱり神宮。甲子園に出てるような人たちが集まっている大学を、自分のバットで倒したい」グラウンド整備をする岡山朝日の多田直太郎選手(中央)=2026年6月23日、岡山市中区古京町2丁目、中川壮撮影 藤原拓海主将(3年)は多田選手を、「初球から積極的にスイングする。失敗を恐れない姿勢がチームに勢いをもたらしている」と分析する。 選手権岡山大会の初戦を11日に迎える。「DH(指名打者)なんでグラウンドに立つ時間は短い。その短い時間でもチームを勝利に導けるように。それだけっす」【ALL FOR ONE:1】「努力は裏切らない」未経験者で高校野球に、「元前衛」がかなえた夢【ALL FOR ONE:2】「美しいダイヤモンド」のため顧問にも注文 整備用具を自作した球児【ALL FOR ONE:3】再入院、再手術経て公式戦初出場 「制限なく野球」ありがたさ知った【ALL FOR ONE:4】各駅停車の旅愛する球児「多くの『初めて』体験、試合の平常心にも」【ALL FOR ONE:5】野球が好き、だから 「勝ってくれ」スタンドから太鼓の音に願い込め【ALL FOR ONE:6】「ヒット量産」「一度は盗塁」女子選手コンビ、男子に交じり追う白球【ALL FOR ONE:7】打率4割超は「マネジャーのおかげ」 モードを変えて、スマホで動画打撃練習をする岡山朝日の多田直太郎選手=2026年6月23日、岡山市中区古京町2丁目、中川壮撮影






