再入院、再手術経て公式戦初出場 「制限なく野球」ありがたさ知った2026年6月20日 10時00分中川壮印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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■ALL FOR ONE:3 第108回全国高校野球選手権岡山大会は7月11日、58校54チームによる熱戦の幕が開きます。一つの目的に向かって力を合わせる、個性あふれる人たちの姿を県内の各校から随時紹介します。【ALL FOR ONE:1】「努力は裏切らない」未経験者で高校野球に、「元前衛」がかなえた夢【ALL FOR ONE:2】「美しいダイヤモンド」のため顧問にも注文 整備用具を自作した球児 玉野の捕手、川崎煌聖(こうせい)選手(3年)は入学間もない2024年6月、体育でバスケットボールをしていて転倒。右ひざの前十字靱帯(じんたい)と半月板の損傷と診断された。 「夏大(なつたい)(夏の大会)に向け、焦りの方が大きかった」 当時、1年生ながらレギュラー級。翌月の選手権岡山大会では、自ら試合に出て「3年生を勝たせよう」と、意気込んでいた矢先だった。 右ひざは前年の秋、試合で打者走者として相手の一塁手をよけた時から、おかしかった。 手術はうまくいったが、炎症を起こした影響で38度ほどの発熱が続き、急激に10キロ痩せた。 退院後もさらに苦難が襲った。吐き気がして食欲もない。血管が腸を圧迫して腸の流れを妨げる病気「上腸間膜動脈症候群(SMA症候群)」と診断され、再入院を余儀なくされた。急激に痩せたのが原因とみられるという。 リハビリを経て、捕手として復帰したのは25年5月。だが8月、右ひざに血がたまり再手術。医師に、次に半月板を傷めたら取り除かなければならないと告げられた。 将来を考え、小学1年から続けてきた野球をやめようと思った。だが「思う存分できていない」と思い直した。 最後の夏大に照準を合わせ、10月に再び復帰した。ひざの負担が少ない外野手としてプレーしながら慣らし、試合で捕手を務めるイニング数を少しずつ増やしていった。度重なる苦難の末 4月12日、岡山県高梁市のなりわ運動公園野球場であった春季岡山県大会地区予選。再復帰後初めて、1試合を通して捕手としてプレーした。高校で初の公式戦出場でもあった。 「楽しかった。やっと9イニング座れて素直にうれしかった」 度重なる困難を経てこう話す。「何の制限も無く野球ができることが、どれだけありがたいか」。部の先輩や同級生の励ましも忘れられない。 同級生の外園昊(ほかぞのそら)選手は川崎選手について「前よりストイックになった」と話す。「負けられないなとこっちも火が付く」 右ひざに負担をかけ過ぎないよう気をつけている。曲げ伸ばししにくいがプレーに支障はない。 迫る選手権岡山大会。チームの目標はベスト8以上だ。「2年間の思いをぶつけたい。貢献できるようにがんばろうと、いま必死です」有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人中川壮岡山総局専門・関心分野途上国開発、ラグビー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする