「努力は裏切らない」未経験者で高校野球に、「元前衛」がかなえた夢2026年6月16日 7時00分中川壮印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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■ALL FOR ONE:1 第108回全国高校野球選手権岡山大会は7月11日、58校54チームによる熱戦の幕が開きます。一つの目的に向かって力を合わせる、個性あふれる人たちの姿を県内の各校から随時紹介します。 岡山市東区の西大寺の右翼手、田井翔海(しょうみ)選手(3年)は中学時代、ソフトテニス部員だった。小学生の時にソフトボールをしていたが、野球をした経験はなかった。 「人生って一回きり。高校野球をやらなかったという後悔を残したくなくて」 あやふやだったルールから手をつけた。送球はコントロールが定まらない。バットはボールに当たらない。体力も経験者とは差があった。 1年の時から今も、部員の中で未経験者は自分だけ。「先輩も同級生も受け入れてくれた。優しい人がいっぱいいた」ポジションはライト一本 体力が劣る分、筋力を強みにしようと考えた。筋トレと食事管理に励んだ。数十キロ先の試合会場へも自転車で行った。入学時に64キロだった体重は80キロほどまでに増えた。 ポジションは「ライト一本」。「守備は平均まではいったんじゃないすか」。一方で打撃は、バットの芯に当たることがめったにない。練習試合ではほぼ三振だ。 入部前に掲げた目標がある。「ホームランを1本打つ」。部で髪形のきまりはないが、実現するまで丸刈りと決め、そのまま2年が過ぎた。 5月10日、西大寺のグラウンドであった練習試合。右翼手で途中出場して、九回2死無走者で打席が回ってきた。 3球目の真ん中低め。振り抜いた打球は左中間へ弧を描きフェンスを越えた。ホームラン‼ 外野フライだと思って二塁ベース手前まで全速力で走っていた。柵越えが見えると、両手を上げて全速力のまま本塁を駆け抜けた。念願を知る仲間たちとハイタッチして喜んだ。 「夢がかなった。最高。過去一速いベースランニングだった」 槌谷信行監督(60)は入部時を思い返す。ポジションを聞くと、「(ソフトテニスの)前衛です!」と、元気いっぱいに答えたという。「努力は裏切らない」 今も丸刈りのままだ。「まだ野球が終わってないんで」。迎える選手権岡山大会ではベンチ入りメンバーをめざす。ベンチ入りがかない、もし打席に立てたら。 「ホームランを打ちたい」有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人中川壮岡山総局専門・関心分野途上国開発、ラグビー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする