打撃練習をする打者の動画を撮影する岡山城東のマネジャー・茶置未夢さん=2026年6月16日、岡山市中区下、中川壮撮影
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■ALL FOR ONE:7 第108回全国高校野球選手権岡山大会は7月11日、58校54チームによる熱戦の幕が開きます。一つの目的に向かって力を合わせる、個性あふれる人たちの姿を県内の各校から随時紹介します。 岡山城東のマネジャー、小林杏奈さんと茶置未夢(みゆ)さん(いずれも3年)は、選手の打撃や投球の動画をスマートフォンで撮影する。選手の技術向上に貢献している。 打撃と投球を記録する。練習中にネットの後ろから打者にスマホを向ける。右打者は右から、左打者は左から。投球練習場ではスマホを持った両手を塀の上に掲げて撮る。朝練でも撮影する。 大変なのは練習試合だ。右手で投手の球速をペンで書き、左手だけでぶれないように撮る。 帰宅後、その日撮った全ての動画を部員全員が入るライングループに送る。すぐに見たい選手にはグラウンドで見せる。 動画撮影は一つ上のマネジャーが試合で始めた。自分たちが主となった昨秋から、練習でも撮るようになった。 今春あった部員だけのミーティング。選手たちから「動画はありがたい」と改めて頼まれた。 茶置さんは「野球をしたことがないので、これで合ってるのかなと心配していたが、できてるんだと自信になった」。 撮影する向きだけでなく、「足の動きがわかるように全身」「フリー打撃では投手も入れて」という要望もある。ソフトボール経験者の小林さんは、バットのヘッドが下がっていれば指摘する。 ほぼ毎日撮影する。スマホの容量が満杯になることもしばしばだ。動画を送り忘れていると、選手から催促が来る。頼りにされている証しだ。 小林さんは「『ありがとう』と言ってくれたり、『助かるわ』とラインをくれたりすると、良かったなあと思う」。 普段、動画はグラウンド以外でも「めっちゃ撮る」。だが野球のそれとは違う。「うちらもモードが変わる。女子高生モードと部活モード」 右翼手の池田陽太(ひなた)選手(3年)は昨夏から、朝練で毎回撮影してもらっている。調子が良い時と見比べて、ずれを修正する。試合での打率はチームトップの4割超。「マネジャーのおかげ。甲子園の景色を見せたい」 9日に開会式を迎える選手権岡山大会。2人は記録員として、1試合ごとに交互にベンチ入りする予定だ。 小林さんは「最後の夏、みんなが頑張ってきたことを全部出し切れて楽しく野球ができたら」。茶置さんは「悔いのない、は難しいかもしれないけど、みんながこの先の人生につながるような思い出ができたら」と願う。【ALL FOR ONE:1】「努力は裏切らない」未経験者で高校野球に、「元前衛」がかなえた夢【ALL FOR ONE:2】「美しいダイヤモンド」のため顧問にも注文 整備用具を自作した球児【ALL FOR ONE:3】再入院、再手術経て公式戦初出場 「制限なく野球」ありがたさ知った【ALL FOR ONE:4】各駅停車の旅愛する球児「多くの『初めて』体験、試合の平常心にも」【ALL FOR ONE:5】野球が好き、だから 「勝ってくれ」スタンドから太鼓の音に願い込め【ALL FOR ONE:6】「ヒット量産」「一度は盗塁」女子選手コンビ、男子に交じり追う白球






