2026年7月9日 12時00分清水優志印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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体格に恵まれたプロ野球選手に囲まれても、その203センチの長身はひときわ目立つ。小高いマウンドに立ち、右腕を振り上げればなおさらだ。 今季から横浜DeNAベイスターズに加入したショーン・レイノルズが、「勝ちパターン」の一角として活躍を続けている。復活の守護神が残した記録以上の価値 山崎康晃が誇る「無事是名馬」 大リーグ・パドレスから加入した米国出身の28歳。長身から投げ下ろされる角度のある直球は、常時150キロ台後半を計測する。約140キロのカットボールでもストライクを稼げ、大崩れしにくい。これまで、主に勝ち試合の八回を任され、守護神にバトンをつないできた。 7月6日時点で32試合に登板し、2勝0敗、防御率1.32。最優秀中継ぎを決めるホールドポイントは、両リーグトップの26を数える。「チームが与えてくれた機会で、自分の仕事ができている。すごくいい前半戦になっている」と手応えを口にする。 鮮やかな青いグラブにカタカナで刺繡(ししゅう)されているのは、米国時代からのあだ名の「スカイライン」。パドレスの同僚が名付け親で、その長身を高層ビル群が描く稜線(りょうせん)と重ねたものだという。 登板前には、欠かさない習慣がある。巨体を折り曲げ、マウンドの土に指で両親の誕生日を書き出す。愛する家族がそばにいる感覚を持ちながら、打者に立ち向かうという。 その母は5月からの約2カ月間、日本に滞在。球場で息子の活躍を見守り、ファンとの交流も楽しんでいたという。「自分の投げているところを親に見てもらえるというのは、大きなモチベーションになった」 レイノルズがセットアッパーとして安定した働きを見せる一方で、チームは6月に4勝15敗と、大きく負け越した。上位3チームからは引き離されつつある厳しい状況だ。7月の初戦となった2日の試合前、レイノルズは仲間を前にこう語り出したという。 「難しい状況になると、硬くなってしまう。でも、重圧のかかる場面でプレーできることを楽しもう」。そして、「(シーズン終了までの)残り約3カ月、自分たちがどうあるかは自分たちで決められる」とも伝えたという。 この頃、DeNAのブルペンにも転機が訪れた。名球会入りの条件である通算250セーブを目前に、抑えの山崎康晃が立て続けにセーブ失敗。相川亮二監督は7月3日に山崎の登録抹消を決断した。 その代役として、好投を続けるレイノルズに白羽の矢が立った。5日のヤクルト戦では、2点リードの九回に登板。2死一、二塁のピンチを背負ったが、無失点でしのぎ来日初セーブを記録した。試合を締める九回のマウンドについて、「チームが最後に勝つ瞬間で、一番の喜びがある瞬間でもある。自分の仕事ができてうれしく思う」と振り返った。 大きな体に、仲間と家族を思う熱い心を宿した新クローザー。上位浮上を狙うDeNAにとって、日に日に存在感が大きくなっている。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません