インタビュー柿澤勇人と吉沢亮の果てなき挑戦 「ディア・エヴァン・ハンセン」聞き手・増田愛子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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SNS時代に生きる若者の不安や葛藤を描いた、米ブロードウェー発のミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」。日本版初演となる舞台が25日に開幕する。主人公の高校生エヴァンをダブルキャストで演じる柿澤勇人、吉沢亮が挑戦への思いを語った。 映画「ラ・ラ・ランド」などで知られるベンジ・パセックとジャスティン・ポールが作詞・作曲、スティーブン・レベンソンが脚本を手がけた。2017年のトニー賞では、ミュージカル部門の作品賞のほか、主役のベン・プラットが主演男優賞に輝くなど6部門で受賞。話題となった作品だ。吉沢「僕は9年ぐらい前にブロードウェーで上演を見ました。お芝居の力がすさまじくて、こういう作品をやってみたいと、ずっと思っていた。オファーを頂いて、ベン・プラットが23歳ぐらいでやった作品を今やるのはどうだろう――と。でも、本当に感動した作品だし、やるしかないと思いました」柿澤「僕は現地では見ていないんですけれど、音楽を聴いて『いいな』と。周りからもエヴァンのキャラクターはぴったりと言われ、漠然とやりたいとは思っていたんですが、『38歳で無理だよ』と。でも、キャストを聞いて、何より吉沢亮君が一緒にやるというのが決め手でした。一番近くで苦しみ、悩む姿をお互いに見て稽古できるのは、糧になるんじゃないかって」吉沢「ダブルキャストは最初は勝ち負けを考えて構えちゃう部分があるんですけれど、柿澤さんなら安心感があって。分からないことは何でも聞いているので、一緒にやれて良かったです」「いいな」 まねさせてもらう瞬間も 主人公のエヴァンは、人に注目されると強い不安を感じる孤独な青年。ある日、医師の勧めで書いた自分宛ての手紙を、同級生コナーに奪われる。直後にコナーが自ら命を絶ってしまったため、手紙を読んだ彼の両親に息子の親友だと誤解されてしまう。吉沢「エヴァンは社交不安障害を持っている設定で。人とのコミュニケーションとか、自分が出来ないことへの恐怖と憧れが、ずっとてんびんに乗っている感じ。柿澤さんのエヴァンは抱えている根本にあるものは一緒でも、発せられ方が違う。いいなと思ったものをまねさせてもらう瞬間もあります」柿澤「僕に足りない部分を自分なりに咀嚼(そしゃく)してやるというのが、苦しいけれどすごく勉強になります。僕は気を抜くと、コミュニケーションがすごくしづらい子なんだというのを忘れちゃう瞬間があって。難しいですね」 二人の共通の悩みは、楽曲のキーの高さ。冒頭、エヴァンが自分の孤独感について訴える「Waving Through a Window」は特に「きつい」という。柿澤「男性にとってはめちゃくちゃ高いんですよ。ちゃんと準備しても、届かないこともあるし。自分なりに出来たと思っても、世界にはとんでもなく歌がうまい人がいる。少しでも近づけるように、果てしない挑戦です」 吉沢「毎回、鳴っていますけれどね――。僕、舞台を見た時は芝居の印象が強くて。改めて歌を聞いてみると、難しい曲しかないのでびっくりして。でも、本当にいい曲しかない」■誰に対しても「刺さる」作品…この記事は有料記事です。残り813文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません






