沿線からの歓迎と、なお残る不安の声 静岡県がリニア着工容認で2026年7月8日 7時00分印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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水資源をめぐる問題などで着工が遅れていた静岡県内のリニア中央新幹線工事が、ようやく動き出すことになった。沿線からは歓迎の声が上がるが、すんなりと開業に向かうかは見通せない。「夢の超特急」開発開始から64年 7日の静岡県議会。約70人が傍聴する中、鈴木康友知事が、淡々と切り出した。 「県民や関係団体の理解は着実に進み、(着工のための)協定を締結できる段階にきたと判断した」 その後の会見では、着工が約9年遅れたことについて「県特有の水資源の確保と工事を両立するには、しっかりした議論が必要だった」と語った。 名古屋市内で取材に応じたJR東海の丹羽俊介社長は、鈴木知事への感謝を口にした上で、「一日でも早く工事に着手できるよう準備を進める。身が引き締まる思いだ」と述べた。【空撮】空からリニア286キロ 早期の開業を待ちわびる沿線からは、歓迎の声が相次いだ。 神奈川県の黒岩祐治知事は「ホッとしている。心から歓迎したい」と述べた。神奈川県駅(仮称)の建設が進む相模原市の本村賢太郎市長は「開業時期の具体化につながる一歩。まちづくりを進める上で、非常に重要だ」とコメントした。 愛知県の大村秀章知事は「国土強靱(きょうじん)化や経済成長を支える、極めて重要な国家的プロジェクト。中京圏はもとより日本全体にとって大きな意義がある」。名古屋商工会議所の嶋尾正会頭は「一日も早い品川―名古屋間の開業、そして大阪までの全線開通につながることを強く期待する」とコメントした。 一方、大井川流域にある静岡県島田市の染谷絹代市長は「(住民から)今でも不安だ、心配だという声を頂いている」と話した。同県藤枝市の北村正平市長は、県や国によるモニタリング体制を通じて、JR東海の自然環境保全措置をしっかり検証するよう求め「今後の動向を注視していく」とコメントした。 東海道新幹線の駅がある同県掛川市の久保田崇市長は「地域振興の観点から、『ひかり』『こだま』の拡充に期待します」との談話を出した。 静岡県とJR東海の間で議論が進まない中、国土交通省が20年に有識者会議を設け、「行司役」として議論を整理する役割を担った。今後も県からは、環境保全面で監視役を期待されている。国交省幹部は静岡工区の着工を「大きな前進」としながらも、「まだスタートラインに立っただけで、ここからが本番だ」と話した。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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