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32年ぶりのワールドカップ(W杯)開催で盛り上がる米国のサッカー界は、ある問題を抱えている。 「pay―to―play」。サッカーをするために、高額なお金を払う――。 スポーツビジネスの先進国である米国社会の構造が、子供たちがサッカーを楽しむ機会を奪ってきたと言われている。 2025年12月、ワシントン。午後5時ごろ、住宅街のそばにある人工芝のサッカーグラウンドで、50人ほどの子供たちが夢中でボールを蹴り始めた。地元クラブ「DCFC」の練習風景だ。 指導の手伝いをしているのは、クラブの卒業生である大学生のガブリエル・モリアさん(18)。なぜ、このクラブに入ったのかを聞くと、懐かしげに振り返った。 「僕たちのようなヒスパニック系の人にとって最大の壁はお金。僕も友達もこのクラブを知るまでサッカーができなかった。今は、その恩返しをしています」 「DCFC」で指導するのは、北米メジャーリーグサッカー(MLS)の元選手、アミール・ロウリーさん(42)。クラブ設立のきっかけは、約10年前に目にした違和感だった。 地元ワシントンのクラブで指導者になり、子供たちと初めて対面した時、忘れられない光景を目にした。 「この地域には黒人やラテン…この記事は有料記事です。残り932文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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