視点・解説ブリュッセル=花房吾早子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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世界最大の軍事同盟と呼ばれる北大西洋条約機構(NATO)が揺らいでいます。大黒柱であるはずのアメリカのトランプ大統領が、NATOに加盟する欧州の国を「張り子の虎」「臆病者」と批判し、対立があらわになっているためです。7月7~8日にトルコで開かれるNATO首脳会議(サミット)を前に、ポイントを解説します。軍事ドローン量産、防衛企業がルノーと提携 戦況左右する競争の裏側(1)NATOとは? アメリカを中心とする「西側」とソ連(現ロシア)を中心とする「東側」が対立していた1949年、ソ連の脅威に対抗するために西側諸国が条約を結んで結成した同盟だ。 一つの加盟国が攻撃を受けたら、すべての加盟国が攻撃されたとみなし、武力行使も含めて互いに支援すると定める。 欧州にとっては、世界最大の軍事力を誇るアメリカが守ってくれるという安心があり、第2次世界大戦の戦後復興に資源を割くこともできた。アメリカからすれば、欧州の安全保障に関与することで影響力を行使できた側面がある。(2)なぜトランプ氏はNATOを批判するの? トランプ氏が繰り返し不満を表明しているのは、他の国の防衛負担が少なすぎることだ。 アメリカは2025年の推計で、加盟国全体の約6割にあたる8380億ドル(約135兆円)の防衛費を支出した。国内総生産(GDP)の3.19%にあたる。 一方の欧州では、ドイツが1051億ドル(GDP比2.39%)、イギリスが798億ドル(同2.31%)、フランスが646億ドル(同2.05%)と、アメリカに遠く及ばない。 アメリカではトランプ政権以前から、ライバルとみなす中国への対応に安全保障戦略の軸足を移すため、米軍の態勢の見直しを進めてきた。トランプ政権が欧州に負担を求めるのも、こうした流れの中にある。 トランプ政権は5月、ドイツ…この記事は有料記事です。残り1114文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人花房吾早子ヨーロッパ総局員|EUやNATOなど専門・関心分野戦争、核兵器、ジェンダー、LGBTQ+関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする