2026年7月5日 10時00分富岡万葉印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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大阪フィルハーモニー交響楽団と音楽監督の尾高忠明が、ラフマニノフ・チクルス(1人の作曲家の作品の連続演奏会)に挑んでいる。尾高が就任した2018年から毎年続けている作曲家シリーズの9回目。6月に初回(交響曲第1番)を終えた尾高に話を聞いた。 第1番は、ピアニストとして知られるラフマニノフが20代で最初に完成させた交響曲。1897年の初演が大失敗に終わったことで有名で、現代でも演奏機会は少ない。 大阪フィルでは1993年に尾高が振って以来の演奏で、初めて接する楽団員も多かったという。尾高は「歌心や必死さでは、これまで一緒に演奏したオケの中で一番だった。朝比奈(隆)さんの頃からあった大きな音だけじゃなく、小さな音も出せるようになった」とたたえた。 尾高は20代の頃から大阪フィルとの付き合いがあり、音楽監督に就任後も信頼関係を築き、「3年の想定だった」任期はいま9年目となった。年1回のシリーズではこれまでに、ブラームスやチャイコフスキー、ブルックナーを取り上げた。 就任時と比べて、客演奏者が減り、正規の楽団員が増えたことが印象的だという。「それが演奏の向上につながっている。ただうまいだけじゃなくて、同じ釜の飯を食うのがオーケストラの本質なので」と語る。 ラフマニノフ・チクルスは11月までの全4回。ラフマニノフが生涯で書いた全3曲の交響曲のほか、各回ごとに違うピアニストを招き、ピアノ協奏曲なども披露する。 祖国ロシアらしい爆発力、ドイツ滞在で洗練された様子、アメリカ亡命後に故郷を思う心――。ラフマニノフの交響曲には1曲ごとにその歩みが音になって表れていると尾高は指摘する。「その変化を楽しんでいただきたい。全部聴くと、彼のすごさがわかります」 次回は8月28日、大阪市北区のザ・シンフォニーホールで。ピアノはエヴァ・ゲヴォルギヤン。☎06・6656・4890(大阪フィル)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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