インタビュー重度妊娠悪阻で見た地獄 「諦めようと言ってくれたらどんなに楽か」田中ゑれ奈印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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「妊娠悪阻(おそ)」という言葉を聞いたことがありますか。妊娠初期に起こるつわりが重症化した状態のことで、なかには長期入院や中絶に至る人も。重度悪阻の経験を電子書籍「地獄のマタニティライフ」として自費出版した看護師の越水もも子さんに、壮絶な日々を振り返ってもらいました。【連載】オトナの保健室【特集ページはこちら】ジェンダーを考える Think Gender ◇ 妊娠が判明した2日後の深夜、強烈な吐き気と嘔吐(おうと)が始まりました。一晩に30回以上吐き、翌日病院へ。そのまま入院して点滴治療することになりました。 10~15分ごとに吐き気の波が押し寄せ、点滴を引きずってトイレにこもる。3人部屋のトイレを占領することも、他の妊婦さんに吐く音を聞かせてしまう申し訳なさもストレスでした。 食事はおろか、麦茶や凍らせたカルピスさえのどを通らず、栄養士さんの顔や白衣を見ただけで吐き気をもよおす始末。味覚がおかしくなっていたのか、うがいする水道水が甘く感じられ、それもまた気持ち悪いのです。つわり特化薬、開発開始に「待ってました」 医師が語る悪阻の過酷さ 吐くものがないので胃液や胆汁、しまいには血液が出てきます。吐くたびにおなかに圧がかかるのも心配でした。医師からは「腹圧で流産することはない」と言われたものの、入院して1週間が過ぎたころから下からも出血が続くようになり、切迫流産の状態に。 エコー検査のために吐瀉(としゃ)物を受ける器を抱えて外来へ行くとき、他の妊婦さんがみんな元気そうに見えて、憎しみさえ湧きました。出口の見えないトンネル「もう無理だよ」 飲まず食わずで吐き続ける日々が3週間続いたころ、妊娠を続けられないかもしれないという思いが頭をよぎりました。 「あなたの命が危ないので今…この記事は有料記事です。残り737文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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