ストーリー旧摩耶観光ホテル、廃墟の文化財の今後 進む老朽化と価値のはざまで砂山風磨印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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神戸市灘区の「旧摩耶(まや)観光ホテル(マヤカン)」は、全国でも珍しく、廃墟(はいきょ)でありながら国の登録有形文化財となった建物だ。廃墟だけに、年々老朽化が進む。6月初旬に台風6号が接近した際は、屋根の一部が落下した。それでも人をひきつけ続ける建物は、これからどうなるのか。 神戸の街と瀬戸内海を見おろす摩耶山。その中腹に、木々の間から顔を出す昭和初期の遺構がある。 4月下旬、ガイドツアーに参加した埼玉県の会社員男性(48)がつぶやいた。 「朽ちていく美しさが心にくるんです」 ツアーは地域住民でつくる「摩耶山再生の会」が開催。普段立ち入り禁止の廃墟に近づける貴重な機会とあって、この日も定員15人の半数が兵庫県外から訪れた。 マヤカンは戦前の1930年頃にできた鉄筋コンクリート造り(地上2階地下2階建て)のリゾート施設。戦争や台風被害で営業休止と復活を繰り返し、93年頃に閉鎖した。 だが、2000年前後からの廃墟ブームで脚光を浴びる。曲面が強調された白壁やアールデコ調の優美な外観から「廃墟の女王」と呼ばれ、全国に名が知られた。立ち上がった一人のマニア、文化財登録へ【動画】「廃墟の女王」と呼ばれる旧摩耶観光ホテル。雨漏りしている様子が分かる=2026年5月22日、神戸市灘区、砂山風磨撮影 一方で、一部の廃墟マニアらによる不法侵入も絶えなかった。建物を所有する日本サービス(大阪府)によると、地元住民や警察から対応を求められ、一時は解体の検討を進めていたという。 立ち上がったのは、一人の廃…この記事は有料記事です。残り940文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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