黒川紀章氏設計の戦没者慰霊平和塔、解体へ 愛知・蒲郡市2026年6月21日 11時00分前島慶太郎印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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老朽化により外壁がはがれ落ち、2024年8月から立ち入り禁止になっている愛知県蒲郡市の「戦没者慰霊平和塔」について、市は今年秋にも取り壊すことを決めた。故・黒川紀章氏が設計し、手を合わせるようなデザインが特徴的だったが、戦没者遺族の高齢化も進む中、修繕して維持するのは難しいと判断した。 市は来月6日午後6時半から市役所内で市民らへの説明会を開く。今年度当初予算で解体費約5020万円が可決済みで、説明会ではこれまでの経緯や判断に至った根拠を説明し、取り壊しを前提に理解を求める方針だ。 平和塔は1977年に市議会や商工会などが中心となって集めた市民の寄付や市の補助によって約8980万円をかけて建立された。四つの設計事務所のコンペで黒川氏の合掌するようなデザインが選ばれたという。市は黒川氏の事業を継承している黒川紀章建築都市設計事務所(東京)にも解体の意向を伝え、「残念だが、安全面を考慮すればやむを得ない」として、了承を得たという。 修繕・維持を見送った背景には、23年3月末の市遺族連合会の解散がある。毎年秋に市民会館で開かれる戦没者追悼式に先立ち、平和塔の前で同連合会などが慰霊祭を実施してきたが、高齢化やコロナ禍で急速に参加者が減少した。そうした中で、24年3月に平和塔の外壁に使われていた大理石の一部がはがれた。 鈴木寿明市長は今月初めの記者会見で、立ち入り禁止が2年近く続く現状ではやむを得ないとしたうえで、「別の形で慰霊の意味を持つエリアやモニュメントをつくるよう検討する」と述べた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする