2026年6月5日 12時00分小林晴香印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

広島県北広島町志路原(しじはら)の浄土寺に、約400年前に造られたとされるかやぶき屋根の山門がある。最後に全面修復してから50年がたち、所々傷みが目立つ。かやの保全に携わるNPO法人と、大阪・関西万博でパビリオンのかやぶき屋根を手がけた職人の協力を得て、修復作業が始まった。 広島市中心部から車で1時間ほど離れた山あいに寺はある。寺の山門のかやぶき屋根は約8メートル四方と大きく、2階部分には鐘がつるされている。 寺が建立されたのは1616(元和2)年。かやぶき屋根の山門も同時期に造られたと伝わる。かやぶきは30年たつと全て取り換える必要があるとされるが、最後に修復したのは50年前の1976年。劣化が進み、ずり落ちている所もある。 ただ、修復しようにも、工法がわかる資料はほとんど残っていない。そこで、かやぶきの材料となるススキを保全するNPO法人「西中国山地自然史研究会」(北広島町)に相談。広島出身のかやぶき職人で、万博のパビリオンのかやぶき屋根に携わった沖元太一さん(50)を紹介された。 昨年2月に再生プロジェクトが立ち上がり、寺は地元の有志とかや集めを始めた。沖元さんによると、今回の修復で使うかやは6.5トンにのぼる。手間がかかるが、沖元さんは「歴史ある建物を地域一丸となって支えることで、かやぶきの技術や伝統を継承できる」と話す。 住職の朝枝泰善さん(62)と長女舞さん(28)、次女唯さん(24)も、かや集めを進めている。姉妹は「地元の子どもたちが慣れ親しんできたかやぶきを残し、次の世代へ引き継ぎたい」と話す。 寺は修復費用の約半額にあたる300万円を目標に、寄付をクラウドファンディング(https://camp-fire.jp/projects/930280/view)で7月5日まで募っている。修復が終わる予定の6月27日には、現地で見学会や沖元さんによるかやぶきの解説などがある。問い合わせは浄土寺(0826・83・1083)へ。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする