現場から「もし戦争が終わったら」コムデギャルソン川久保玲が示した「希望」パリ=編集委員・後藤洋平印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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1981年、全身を黒で覆い、ほつれたり穴のあいたりした服でパリの既成概念を覆した――。コムデギャルソンがパリで初めて発表をした際に「黒の衝撃」と称されてから45年。2027年春夏シーズンのパリ・メンズファッションウィーク4日目の26日、コムデギャルソン・オムプリュスのランウェーショーが開かれた。今回、デザイナーの川久保玲が掲げたテーマは、「If The War Were To End……(もし戦争が終わったら……)」だった。ショーの直後に朝日新聞に語った本人の言葉、これまでの創作とともに、その真意を読み解いた。そもそもパリ・ファッションウィークとは? ショーは意外なほど軽やかな空気に包まれていた。最初に現れたのはピンクと紺、続いて青と白のストライプを基調とした爽やかなセットアップ。蛍光色を用いた大胆なカムフラージュ柄やライトグレーのマーブル模様が続き、ブランドの代名詞ともいえる「黒」は中盤まで姿を潜めた。 やがて黒のセットアップも登場したが、差し色には鮮やかな緑が使われるなど、全体を通して明るい色彩が際立った。 さらに異例だったのはラストの演出だ。通常、コレクションでは最後にモデル全員が登場するフィナーレがある。しかしコムデギャルソンではこうした演出はほとんどない。 ところが今回は違った。ショー終盤、最初とは異なる服装でモデルたちが再びランウェーへと駆け出してきた。赤、青、黄色といった原色を大胆に使ったグラフィックが描かれ、ブランドロゴをプリントしたTシャツやパンツをまとっていた。会場には、それまでとはまったく異なる熱量が一気に広がった。 ショー終了後、川久保に今回のテーマについて尋ねた。 「いま起きている戦争が終わったら、みなさん、やりたいことがたくさんあると思うの」 では、あのカラフルなグラフ…この記事は有料記事です。残り1386文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人後藤洋平編集委員|ファッション・メディア・文化担当専門・関心分野ファッション、メディア、文化関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする