現場からパリ=坂本進印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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5月下旬のある晩、パリからローマへの出張のため、飛行機に乗ったときのこと。離陸から30分ほどすると、なじみのある磯の香りが漂ってきた。 「パリッ」 隣の席の20代くらいの女性が、おにぎりをほおばっていた。服に落ちたのりの破片を、ひとつひとつ丁寧に指で拾っている。 「落ちちゃうよね」。思わずフランス語で話しかけると、「そう! でも、おいしいからいいの」。女性はほほえんだ。 そして、カバンから2個目を取り出し、日本のコンビニで売っているのと同じフィルムの包装を慣れた手つきで開いて、ツナマヨのおにぎりを食べ始めた。フランス語辞書に「Onigiri」 フランスでおにぎりが浸透してきている。 昨年9月にパリへ赴任して以来、そう実感するようになった。日本食をそろえる店だけではなく、スーパーや駅、空港の売店にもおにぎりが並んでいるのを目にする。 フランス中部のリヨンに留学した6年前は、こんなにもおにぎりを見ることはなかった。欧州で働く同僚の特派員に、「おにぎりをネタに記事を書こうと思う」と伝えると、「イスタンブールでも売っている」「ロンドンにも」と次々と連絡が来た。 おにぎり人気を裏付けるように、フランスでは5月中旬、代表的なフランス語辞書ルロベールに「Onigiri」という言葉が初めて掲載された。「日本語の言葉。味付けした米のボールを海藻ののりで包んだもの」との意味がついた。■「価格が手頃」「手軽」…この記事は有料記事です。残り1768文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人坂本進パリ支局長専門・関心分野欧州、エネルギー、脱炭素、途上国関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする