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夕暮れの駿河湾に沈む太陽を、若いカップルが椅子に座りながら見つめていた。静岡県伊豆市土肥にある複合施設「テラッセ オレンジ トイ」。地上18メートルの展望スペースは、風光明媚(めいび)な観光地とは別の役割も担う。 土肥地区は、南海トラフ巨大地震で最大10メートルの津波が想定されている。有事にはこの施設が避難場所となり、約1200人が避難できる。平時は地場産品の販売やカフェ、レストランなどを備えた観光拠点として利用される。 この取り組みは平常時と災害時の境界をなくし、日常の設備やインフラを防災にも役立てるようデザインする「フェーズフリー」の考え方に基づく。テラッセは2024年7月に開業した津波避難複合施設で、観光と防災機能を兼ね備える全国初の事例とされる。 施設を管理する土肥温泉旅館協同組合の関富範・事務局長(60)は「ここは津波が来ると分かった上で、海と共に生きていくしかない。日常生活を送りながら、すぐに避難できるようにする。共存共栄ですね」と話す。伊豆市によると、2024年の開業後、来訪者は初年度で約11万人、翌年度には15万人を超えたという。 避難施設は普段から使われなければ、とっさの判断で人は動けない。そんな考えの下、日常利用を前提にした避難タワーが各地で誕生している。遊具にフリースペース、「愛される」タワーに 土佐くろしお鉄道中村宿毛線…この記事は有料記事です。残り731文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人竹花徹朗映像報道部専門・関心分野写真、バスケットボール(ニューヨーク・ニックスファンです)印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする