ストーリー能登の「海藻博士」が鳴らした警鐘 海岸隆起だけではない危機の要因上田真由美印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

「長いものは、1本3メートルくらいあります」。濃緑のひものような海藻ツルモを箸でつまんで見せながら、「海藻博士」こと池森貴彦さん(60)は説明した。 池森さんは石川県水産総合センターの企画普及部長。七尾市で14日に開かれた「のと里山里海ミュージアム」の市民講座で、能登半島地震が海藻食文化に与えた影響について話し、調査で採ってきたモズクやマクサを食べながら参加者と交流した。 参加した板谷睦子さん(82)は、天日干ししたエゴノリを、煮てから冷やして固めた郷土料理「えごねり」を食べた。「きな粉と黒蜜をかけてもおいしそう。海藻って、こんなに種類が多いんですね」と楽しんだ。 取材に来た私も勧められるまま、その場で軽く湯に通したフトモズクを試食した。口の中に海の香りが広がる。能登で取材していると、海藻が暮らしの一部になっていることを実感する。 輪島市の海沿いの集落では、82歳の女性が朝に採ってきたというワカメを干していた。珠洲市では91歳の女性が、岩のりから小さなゴミをとる手作業をしながら昔の話をしてくれた。 池森さんは「能登には地域に…この記事は有料記事です。残り358文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録

この記事を書いた人上田真由美金沢総局|能登駐在専門・関心分野民主主義、人口減少、日記など市井の記録を残す営み印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする