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現在、政府は家事育児の支援サービスへの税制優遇を含めた支援策を検討しています。4年前から週2、3回ベビーシッターを利用し、3兄弟の子育てをサポートしてもらっているという女性は「シッターは家庭を支えるパートナー。関わる大人が増えることは、子どもにとってもいいこと」と考えているといいます。夫の提案「シッター使ってみない?」都内のメーカーに勤務する30代の女性は現在、フルタイムで働きながら、6歳、4歳、3歳の3兄弟の育児中です。女性が最初にベビーシッターを利用したのは4年前、次男が生まれたタイミングでした。2歳と0歳の育児で「パンクしていた」という女性に、激務で帰宅時間も遅い夫が「強引に呼んだ形」だったといいます。女性は当時を振り返りこう話します。「長男の話を聞いてあげたい反面、はいはいをしながら動き始めた次男からも目が離せませんでした。二人にしっかり向き合ってあげたいのにできない状況がつらかった」育休中で日中はワンオペ育児。遅くに帰ってくる夫に対しても「帰りが遅い」「なにも協力してくれない」と不満をぶつけていたといいます。夫婦とも実家は遠方で、すぐに頼ることはできませんでした。そんな中、夫が同僚からシッター利用を提案され、女性に「うちも使ってみない?」ともちかけてきたのだといいます。最初は「絶対嫌だ」「絶対嫌だ」当初、女性は即答したといいます。「一つ目の理由は『あなたがやって』という気持ち。家庭内で解決しようと思っていました。二つ目は大事な子どもを『得体の知れない人』に預けることへの抵抗でした」と言います。その思いは夫とも共有しましたが、夫は「あなたは何もやり方を変えなくていい。ただ、私は土日に自分1人だけでゆっくり休む時間もほしいので、自分のために呼びたい」と半ば強引に利用を始めたのだそうです。女性は「振り返ってみたら、この説得の方法はよかったなと思います」。実は、夫自身も休日の育児負担に疲弊していたため、ベビーシッターを利用することでこの状況をなんとかしようと考えていました。「私を助けたいという気持ちもあったかもしれませんが、まずは自分のために利用したいと伝えることで、シッター利用に強い抵抗感を持っていた私にも受け入れてもらおうとしたのではないでしょうか」事業が始まり、増えた利用頻度最初のベビーシッター利用時は、夫がいると言っていたものの、女性は自宅でベビーシッターの動きを遠巻きに見ていたといいます。その日、次男の保育を依頼するため自宅に呼んだのは、元保育士でした。「3時間の保育時間中、次男はめちゃくちゃ楽しそうに遊んでいました。『意外といいかもしれない』と思いました」その後、夫が呼ぶ形で、1~2週間に1回程度、ベビーシッターを利用するようになりました。初めての利用から数カ月後のこと。東京都のベビーシッター利用支援事業の実施が決まりました。ベビーシッターを利用するメリットを知ってはいたものの、「金銭的な負担を考えると…」と二の足を踏んでいた女性でしたが、支援事業が始まったことで、利用頻度を週2回程度に引き上げることにしました。都の支援事業では、年間1児童144時間まで、午前7時から午後10時までは1時間2500円(午後10時から翌午前7時までは1時間3500円)を上限に、補助が出ます。【アンケート実施中】どう思う?ベビーシッター利用への支援第3子誕生後は「インフラ」に次男の育休から職場に復帰したあとは保育園を利用しながらも、土日と平日1日の計週3回、夕食作りなどでバタバタしがちな17時から2時間程度来てもらうようにしたといいます。第3子が生まれてからは「インフラになっていった」といいます。シッターの利用にはいくつかのパターンはあるものの、女性は共同保育のかたちで、ベビーシッター1人と女性の二人で3人の子どもをみています。休日はシッターと夫が子どもたちをみている間に「自分のための時間を確保することもあります」。「我が家の場合は、親が仕事をしたりリフレッシュしたりするためにシッターを利用することもありますが、どちらかというとワンオペの負担を減らしたり、子ども一人一人と向き合うために使ったりしています」「接する大人の数だけ、子どもの世界は広がる」女性は「はなママ」というアカウント名で、XなどのSNSでベビーシッター利用についての情報を発信しています。「フォロワーの多くは、家事育児を工夫してなんとかしたいという人」だといい、知見の共有が役立っている様子。しかし、家事支援の税制優遇を検討するニュースなどをシェアしたときにはフォロワー外にも拡散し、「甘え」「親の怠慢」「富裕層だけのぜいたく」といった批判も届いたそうです。女性は「のたうち回るくらい大変な思いをしてこそ育児、手をかけてこそ母親、という偏見はまだあると思います」と語ります。ただ、女性は「関わる大人が増えるのは子どもにとってもいいのではないか」と提案します。ベビーシッターを利用し始めて2年ほどが経った頃、当時4歳の長男に対して、シッターが「あやとりしたことある?」と遊びに誘ったといいます。女性はそれまで「まだ早いかな」とあやとりをさせたことがなかったそうですが、シッターの一言で長男はドはまり。「いまはプロみたいになりました」と笑います。「接する大人の数だけ、子どもの世界は広がっていくのだと実感しました」シッターは第三の祖父母さらに、ベビーシッターのサポートを受けることが親の余裕につながるメリットを強調します。女性は、「子育てがつらすぎて、うつになる一歩手前だったと思います。夫に当たり散らし、子どもにもいい対応ができませんでした」と振り返ります。「そんなとき、ベビーシッターは子どもに目をかけてくれて、親の負担は減る。すると、親にも余裕ができ、子どもに向き合えるようになりました」だからこそ、政府が税制優遇を含めた支援策を検討していることを評価しています。「我が家にとっては、ベビーシッターは第三の祖父母であり、育児や家庭を支えてくれるパートナーのような存在。シッターの利用は、親と子どもが笑顔でいるために、今後の日本にとって必要なサービスだと思っています」 ◇みなさんは、家庭内のケア労働を誰が担うべきだと考えますか?考えをお聞かせください。【アンケート実施中】どう思う?ベビーシッター利用への支援https://www.asahi.com/opinion/forum/244/ニュースが身近になるメディア「withnews」https://www.asahi.com/withnewsTikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@withnewsYouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@withnewschannel






