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2024年に市内唯一の書店が閉店した島根県大田市で24日、2年ぶりに本屋が復活した。総合スーパーの施設内に構えた店は、買い物ついでに立ち寄る市民らでにぎわっていた。 イオンタウン大田に新たに出店したのは今井書店(本社・松江市)。店舗面積は約290平方メートルで、一般書から専門書まで約3万冊を扱っている。10年で5500万円の手厚い支援 出店にあたり市は、初期投資や安定経営を支えるため、10年間で総額5500万円という手厚い財政支援に踏み切った。 全国的にも「無書店自治体」が増えているが、書店の誘致に自治体が直接補助金を出すのは珍しい。大田市は、書店からのヒアリングなどから、出店初期の準備資金や在庫の買い取り負担、中心部から離れた地域での人員確保やオペレーションの難しさなどから、企業側のリスクが高いと分析した。 オープニングセレモニーでは、楫野弘和市長が「市民待望の書店のともしびが復活した。日常的に集える文化の拠点として一体となって守り育てたい」とあいさつ。今井書店の達山暢(のびる)会長は「『本屋があってよかった』と喜んでもらえる店にしたい」と述べた。 店内には、島根産の木を使った書棚をそろえ、復活のPRとお薦めの本を並べた「本屋復活フェア」の棚や、郷土本コーナーなどを設けた。 また、独自の文学賞「島田賞」で全国的にも注目を集める名物書店員の島田優紀さん(40)の特設コーナーも登場。前身の店舗時代からの常連客との再会を喜ぶ島田さんは、隣接する出雲市の出雲店と兼務しながら大田店に勤め、「今後は様々なイベントを企画して地域を盛り上げていきたい」と話した。 開店と同時に店を訪れた原光平(みつひら)さん(86)はこれまで出雲市や松江市まで車を走らせて本を購入していた。新聞の書評で見つけた読みたい本をさっそく店頭で注文し、「ネット通販はできないので、対面でやり取りをして注文できるのがとてもありがたい」と喜んだ。増える「無書店自治体」 全国自治体の3割に 本屋がひとつもない「無書店自治体」が増えている。出版文化産業振興財団の調べては、2026年3月時点で510自治体で、全市区町村の29.3%に達した。22年9月時点では25.8%だった。 都道府県別に見ると、無書店率が最も高いのは沖縄県で58.5%、次いで奈良県の56.4%だった。高知、長野、福島の3県でも50%を超えていた。 本屋自体の減少も顕著だ。日…この記事は有料記事です。残り1118文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人高田純一浜田支局長専門・関心分野街ダネ、地域発の話題です。吉沢龍彦ネットワーク報道本部専門・関心分野教育、子育て、選挙、地方自治、日本近現代史、くらし、まちづくり、登山関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする