コラム・寄稿ノンフィクションライター・田村明子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
国際スケート連盟(ISU)は6月、国際大会に出場する選手に来季から「180日ルール」を課すと発表した。この新ルールは、選手の代表国に関するものだ。 オリンピック(五輪)に出場するには、国際オリンピック委員会(IOC)の規定で、代表国の国籍が必要になる。 一方でISUが開催する国際大会では、違うルールが適応されてきた。フィギュアスケートのペアやアイスダンスの場合、どちらかが市民権を持っていれば、パートナーはその国の出身でなくても出場できた。 だが新しいルールでは、市民権を有していない方の選手は、代表する国に連続して180日以上滞在していることが要求される。競技を続ける限り、毎年居住していることを証明する必要があるという。フィギュアスケート特集はこちら ペアやアイスダンスでは、相性の良いパートナーを求めて国籍の違う2人が組むことは珍しくない。 ミラノ・コルティナ冬季五輪でアイスダンスの表彰台に上がったのは、フランス、アメリカ、カナダの3組。このうち、両選手とも同じ出身国というのは2位のアメリカだけだった。 金メダルを獲得したフランスのロランス・フルニエボードリーはカナダ出身で、カナダ代表として銅メダルを手にしたパイパー・ギレスは、アメリカ生まれだ。 また、ペアで銅メダルを手にしたドイツのニキータ・ボロディンはサンクトペテルブルク生まれでロシアにルーツがある。 いずれもメダル獲得を期待され、連盟の後押しがあって五輪出場をめざして国籍を手にした。だがこれは、全ての選手にできることではない。 五輪出場を断念して、それ以外の国際大会にターゲットをしぼる組も少なからずいた。 例えば2012年の世界選手権に出場し、日本代表ペアとして史上初の銅メダルを手にした高橋成美のパートナー、マービン・トランはカナダ出身で、日本国籍はなかった。 彼らはカナダを拠点にトレーニングしていたので、当時この「180日ルール」があったら日本代表として国際大会に出場することは不可能だっただろう。 選手たちの可能性を狭めるような新ルールは、なぜ可決されたのだろうか。 取材に応じたISU関係者は…この記事は有料記事です。残り1033文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録
関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






