インタビュー「戦争がなかった」縄文時代、どんな社会だった? 専門家に聞くと…聞き手・阿部浩明印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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1万年もの長い間「戦争がなかった」とされる縄文時代。紛争が絶えない現代からは想像もつかない。どのような社会だったのか。「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されて今年で5周年となるのに合わせ、三内丸山遺跡センター(青森市)前所長の岡田康博さん(68)に聞いた。 ――縄文文化の魅力とは 物質的な豊かさは現代とは比べようもないが、精神世界では縄文人の方が豊かだったと思います。自然のことをよく知っているし、決して生態系の頂点にいるという意識は持っていない。自然の一員として生きるという世界観だった。 ブナやドングリの森をクリ林に変えるなど、自然に対して積極的に働きかけるが、あくまでも自然が持つ復元力の範囲内での改変です。 SDGsなどと声高に唱えずとも、採りすぎない、無駄に使わないは当たり前。地球の将来が危ぶまれるほどの大量生産、大量消費の時代から、もう縄文の暮らしには戻れないけれど、せめて「心縄文人」にはなりたいものです。 ――戦争がなかったと、どんな痕跡から分かるのでしょうか まず武器がない。堀や土塁、塀といった防御の施設もない。弥生時代になると首のない人骨が出土するが、そうした大量殺戮(さつりく)の痕跡は全く見つかりません。個人的な争いなのか撲殺された人骨とかはあって決してユートピアではないが、集団的な戦闘行為はほぼなかったと推測されます。 あつれきが生じるような人口規模や密度でもない。自然の恵みに頼るので「大量の蓄え」は必要なく、従って収奪も起きない。平和で共存的な社会だったことは間違いないと思います。 ――「平和で共存的な社会」はなぜ可能だったのですか やっぱり日本列島が自然環境…この記事は有料記事です。残り1413文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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