ストーリートランスジェンダーの町議、誹謗中傷と闘う理由 法廷で語った決意仙道洸印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
性的マイノリティーを公言している地方議員は、ほとんどいない。これでは当事者の声が政治に届かない。それなら、自分がなろう――。 河上りささん(43)は2025年、トランスジェンダーであることを公言して大阪府の島本町議選に立候補した。 当選を果たしたものの、選挙への立候補を表明した直後からSNSでの誹謗(ひぼう)中傷に苦しめられ続けた。 「こういう状況を放置したら、後に続く人が出てこない」。この春、投稿者を相手に損害賠償を求める裁判を起こした。「女を偽装」と差別的投稿めぐりトランスジェンダー公表の町議が提訴 男の子として生まれ、男の子として育てられたが、幼いころから漠然と自分の性別に違和感があった。 あるとき、テレビで見たアニメの主人公は、水をかぶると男から女に変わっていた。試してみたが、ずぶぬれになっただけだった。 小学校では「弱いお前を鍛えてやる」といじめられた。その反動から、中学では男らしさを追い求め、筋トレに打ち込んだ。 周りの目を気にして、無理やり彼女をつくったこともあった。「ニューハーフ」の世界に出会う でもそこは… 転機は高校生のころ。偶然見たテレビ番組でニューハーフの世界を知り、押し殺してきた気持ちが抑えられなくなった。卒業後、番組で紹介されていた店に飛び込んだ。 しかし、これまでとは別の苦しさが待っていた。店の客が求めているのは「女装をした男」。そうではなく、女性として生きたかった。 女性ホルモンを体内に投入するために通院しようとしても、どこの病院でできるかも知らなかった。心と体の性を一致させる性別適合手術を受けるには、店の許可を得るのが暗黙のルールだった。 店に内緒で低い声を高くするボイストレーニングをし、性同一性障害の診断を受けるための通院も続けた。 性同一性障害特例法が04年に施行され、その翌年に戸籍上の性別を女性に変えた。「やっと、スタートラインに立てた気持ちだった」女性として歩み出す 女性としての新しい人生をど…この記事は有料記事です。残り709文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人仙道洸大阪社会部|裁判担当専門・関心分野司法、在日コリアン、在日外国人関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






