インタビュー聞き手・渡辺翔太郎印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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■本への恩返し:中編 小説を最後まで書くことができない。岡崎さんを襲ったスランプは壮絶で、暗くて深い海の底でもがくような日々が17年も続きました。でも、その17年のあいだに少しずつ積み重ねていった努力が、最後には岡崎さんを救ってくれたのでした。小説家・岡崎隼人さんへのロングインタビュー「本への恩返し」前編 メフィスト賞を受賞後、2作目を書こうとしたんですが、完成させることができなかったんです。「少女は踊る」とおなじ書き方をしたのだけど、うまくいかなかった。 それで、べつの話を書きはじめてみたけれど、気持ちが乗らない。夢中になって書くことができない。魂がこもらない作品を書いてもしかたない、とやめちゃう。 書いてはやめちゃうを繰り返しながら、時間がどんどんたっていきました。「なるべく早く2作目をださないといけない」と焦ったし、出版社からもそう言われてました。ものすごく焦りながらも、「書けないわけないだろう」って自分では思っていたんです。 しかし書けないまま2年、3年と経過してゆく。するとだんだん、小説について考えることがとても苦しくなってきました。 本やパソコンに近づくだけで、冷や汗がでたり、身体が震えたり。あれほど好きだった本屋さんにも行けなくなったんです。 心のバランスが崩れて、このころは何を口にしても消しゴムを食べてるような味しかしなかったんですよね。苦しさから目をそらそうと、アルコールなんかに逃げた時期もありました。「イチから勉強しなおそう」 それでも26歳のとき、物語をつくることをイチから勉強しなおそうと思ったんです。 古今東西の小説や映画、漫画…この記事は有料記事です。残り2018文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人渡辺翔太郎岡山総局員|経済・大学・県東部専門・関心分野地域のオモシロイ話題、自然や環境関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






