現場から買い物中に知った「無知な私」 始まったオランダ人元抑留者との対話ファルケンスワールト=花房吾早子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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天皇、皇后両陛下が訪れているオランダと日本の間には、戦争により生じた溝が残る。過去の戦争から学び、未来を考え、両国間の傷を癒やそうと活動を続ける人がいる。 「あなたは日本人?」 1980年代の初め、買い物途中のタンゲナ鈴木由香里さん(75)は、オランダ人の女性から突然声を掛けられた。 当時は日本の大学を卒業後、繊維系商社のオランダ駐在員などをへて、家族と現地に暮らしていた。「そうです」と、にっこり笑い答えると、女性はせきを切ったように話し始めた。【写真まとめ】両陛下オランダ到着 出島、静養、それぞれの即位は 第2次世界大戦中、旧日本軍はオランダ領東インド(現インドネシア)を占領し、オランダ政府によると、捕虜となった軍人は約4万人(うち約1万人死亡)、抑留された民間人は9万人以上(うち約1万4千人死亡)に上るとされる。 女性は旧日本軍の侵攻後、抑留所に強制的に収容され、「ひどい目に遭った」と明かした。「ごめんなさい」と繰り返すも、初めて聞く話で、自身が知らなかったことにショックを受け、他に言葉が出なかった。 女性が話し終わって立ち去ると、ぼうぜんとして、涙が流れた。女性が語り始めた理由は自分を悲しませるためでも、傷つけるためでもない。抑え込んでいた気持ちがこみ上げたのではないか。「(過去の歴史を)知らなければいけない」との責任感がこみ上げた。 旧日本軍による抑留の歴史を…この記事は有料記事です。残り751文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人花房吾早子ヨーロッパ総局員|EUやNATOなど専門・関心分野戦争、核兵器、ジェンダー、LGBTQ+関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする