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4年に1度の祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)が幕を開けた。かつて、代表チームは同じ国に生まれ育った者たちの団結の象徴だったが、グローバル化と移民増加の余波で、ピッチ上の国境は、あいまいになりつつある。選手が、ルーツを持つ複数の国の中から、出場するチームを選び取るケースは、今や珍しくない。場外で沸き立つナショナリズムとは異なる思惑が、そこにはある。(文中敬称略) 勝てば文句なしにサッカーのドイツ1部リーグ優勝が決まる日曜日、地下鉄の車内は、赤いレプリカユニホームを着たバイエルン・ミュンヘンのサポーターでぎゅうぎゅう詰めだった。 4月19日、ドイツ南部のミュンヘン。7万超の大観衆をのみこむ本拠アリアンツ・アレーナの最寄りであるフレットマニンク駅に、キックオフの2時間前に着いた。 改札を出てすぐの売店に、バイエルンの3選手のマフラーが並んでいた。イングランド代表のハリー・ケーン、フランス代表のマイケル・オリセ、ドイツ代表のジャマル・ムシアラ。華麗な攻撃を奏でる人気トリオだ。 この3人には意外な共通項がある。皆、少年時代、英国の首都ロンドンで育ち、サッカーボールをけっていた。ムシアラはなぜドイツを選んだのか 代表チームの選手争奪戦の舞台裏 でも、6月開幕のW杯北中米…














