深掘り「カボベルデ代表でプレーしないか」突然の誘い、そしてW杯初出場へ稲垣康介印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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4年に1度の祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)が幕を開けた。かつて、代表チームは同じ国に生まれ育った者たちの団結の象徴だったが、グローバル化と移民増加の余波で、ピッチ上の国境は、あいまいになりつつある。ダブリン生まれのロベルト・ロペスもその一人。父の祖国カボベルデの旗を背負って、世界ランキング2位の強豪スペインと対戦する。(文中敬称略) 雨がやみ、空に虹がかかった。アイルランドの首都ダブリン近郊のスタジアム。スタンドの上段から遠方に小高い山が望めた。夕暮れ時に、牧歌的な風景が広がっていた。 4月17日、サッカー・アイルランドリーグの強豪対決、「ダブリンダービー」のスタンドは満杯に近かった。 といっても、1万人には届かない。事前に調べていない人が訪れたら、この試合にW杯北中米大会に出る選手がいるとは想像できないだろう。そもそも、アイルランドは本大会出場を逃している。 ウォーミングアップをする集団の中に目当ての選手を見つけた。リーグ首位を走るシャムロック・ローバーズの主将、33歳のロベルト・ロペスだ。W杯初出場という快挙を成し遂げたカボベルデ代表のディフェンダーの顔を持つ。 「アイルランド生まれで、今度のW杯に出るのはピコだけだよ。誇らしい」 スタジアムに向かう行きのトラムで隣に座ったサポーターのスティーブン・キャフリーが言った。 愛称は「ピコ」。父の母国カボベルデでは、「強い男」の意味で、幼い頃から友人もそう呼んでいた。母はアイルランド人。ダブリンで生まれ育った。きっかけはSNS 「迷惑メールかと」 サッカーを始めたのは、5歳…この記事は有料記事です。残り1933文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする










