インタビュー本木雅弘、「黒牢城」で初のカンヌ体験語る 義母樹木希林も追想小峰健二印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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名匠・黒沢清監督が初めて挑んだ時代劇で、カンヌ国際映画祭でも好評を博した「黒牢城(こくろうじょう)」が19日に全国公開される。重厚な時代劇ミステリーで主演したのは本木雅弘さん。希代のスター俳優が、初出演した黒沢映画の魅力や、義母の樹木希林さんの面影も感じた南仏カンヌについて語った。 「黒牢城」は、米澤穂信(ほのぶ)さんの同名の時代小説が原作。直木賞と山田風太郎賞を受賞し、「このミステリーがすごい!」1位も獲得した本格的なミステリーでもある。 戦国時代を舞台に、織田信長に反旗を翻し有岡城に籠城(ろうじょう)した荒木村重(本木さん)の周辺で起こる四つの事件を描いている。村重は、城の地下に幽閉した敵方の知将、黒田官兵衛(菅田将暉さん)の知恵を借りながら事件の謎に迫る。 援軍を待つばかりで士気を下げる家臣たちとの関係に苦心する村重について、本木さんは「戦国の世で殺し合うことの限界を感じ、戦いが続くシステム自体を何とかしたいと考えた武将」と語る。文献にあたるなど準備に余念がなかったようで、話し始めたら止まらない。信長との関係性などを熱く解説した後、「とにかく村重は、一言でまとめるなら『いい人すぎた』。あの時代を生きるには」。いわば不戦の戦略を練りながら、苦悩した村重をそう評する。黒沢清監督が描く「ゆがみ、ねじれ」 今回、初めてタッグを組んだ黒沢監督はホラーやスリラー、犯罪活劇を得意とし、海外にも熱狂的なファンがいる日本を代表する名匠のひとり。一方の本木さん自身は、アイドルからキャリアを始め、華やかな道を歩んできたスター俳優だ。「特徴的な個性を持っている黒沢監督の作品では、癖が表現できる俳優がよく出ているので、自分は呼ばれないタイプかなと思っていました。オファーは意外でした」と語る。 まずは黒沢監督に身をゆだねようと考えたという。「黒沢さんは、人物をヒーローに仕立てるようなタイプの監督ではない。むしろ人物が裏側に秘めているゆがみやねじれ、あるいは滑稽さをすくい取ろうとするタイプ。きちんと料理されてみようと、『まな板の上のコイ』のつもりで臨みました」 演じるに当たって難しさを感…この記事は有料記事です。残り1447文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人小峰健二専任記者(映画)、文化部次長専門・関心分野映画、文芸、建築、放送関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする