【動画】カンヌ国際映画祭で女優賞に輝いたビルジニー・エフィラさんと岡本多緒さん=小峰健二撮影
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世界3大映画祭の最高峰と呼ばれる、第79回カンヌ国際映画祭が12日夜(日本時間13日未明)、フランスで開幕しました。 今回は、日本人監督による映画が大豊作。最高賞パルムドールを競うコンペティション部門に3作品が出品されているほか、第2コンペの「ある視点」部門や、著名監督らの作品を特別上映する「カンヌプレミア」部門にも出品されています。 大注目の映画祭の模様を、授賞式がある23日(日本時間24日未明)まで、現地からタイムラインでお伝えします。※表示は現地時間23日21:10ビルジニー・エフィラさんと岡本多緒さんに 最終日の23日夜、長編コンペティション部門に参加していた、濱口竜介監督(47)の日仏など合作の「急に具合が悪くなる」に主演したビルジニー・エフィラさん(49)と岡本多緒(たお)さん(41)が女優賞に選ばれた。【どんな映画?】「21世紀の映画」 映画評論家・秦早穗子さん評【原作はこちらで】『急に具合が悪くなる』 宮野真生子、磯野真穂〈著〉 日本人が女優賞を獲得するのは初めて。これまで日本人の男優賞は、2004年の「誰も知らない」(是枝裕和監督)の柳楽優弥さんと、23年の「PERFECT DAYS」(ビム・ベンダース監督)の役所広司さんが受けている。最高賞パルムドールはクリスティアン・ムンジウ監督の「フィヨルド」が受賞した。 「急に具合が悪くなる」はパリが舞台。郊外にある介護施設の施設長であるマリー=ルー(エフィラさん)と、がん闘病中で舞台演出家である日本人の真理(岡本さん)が出会い、似た名前に導かれ、対話を通して深まっていく交流を描く。フランス語や日本語を交えながら会話を重ねる2人の演技は、公式上映の直後から絶賛する声が相次いでいた。 エフィラさんはベルギー出身。テレビ司会者からキャリアを始め、フランス語圏では誰もが知るタレントとして有名に。コメディー映画などに出演した後、ジュスティーヌ・トリエ監督の「ヴィクトリア」「愛欲のセラピー」などの演技で評価された。主演した「ベネデッタ」で世界的俳優として知られるようになった。 岡本さんは千葉県出身で、14歳でモデルとしてデビュー。「TAO」の名前で世界を舞台に活躍している。13年のハリウッド作品「ウルヴァリン:SAMURAI」に出演して以降は俳優としても活動している。 「急に具合が悪くなる」の原作は、がんに侵された哲学者・宮野真生子さんと、医療現場の調査を重ねた人類学者・磯野真穂さんが交わした往復書簡からなる同名の著書。濱口監督がこの著書を大胆に翻案し、劇映画に仕立てた。 授賞式のスピーチで、エフィラさんは「冒険という言葉では小さすぎます。永遠に心に刻まれる人生経験でした。この作品が成功している点、私にとって並外れた勇気を感じるのは、相反する二つのことを同時に考えられるところです。つまり、状況がいかに絶望的でも、それを変えることを諦めないこと。監督は常にそこを見つめていました」などと語り、「ありがとうございました」と日本語で締めくくった。 岡本さんは「皆さんが選んでくださったおかげで、私のような平凡な日本人女優が、今日こうしてここに立っていられます。私が今日ここにいるのは、本当に素晴らしい監督のおかげです」とスピーチ。そして、「夢さえも超えています。本当にありがとうございました」と語った。 濱口監督作品のカンヌ映画祭での受賞は、21年に脚本賞を受けた「ドライブ・マイ・カー」に続き2作品目。3大映画祭では、ベルリン国際映画祭の審査員大賞を受賞した「偶然と想像」から4作連続で主要賞を獲得している。 「急に具合が悪くなる」の日本公開は6月19日。 また、他の受賞も次の通りに決まった。 グランプリ(第2席)=「ミノタウロス」(アンドレイ・ズビャギンツェフ監督)▽審査員賞=「ドリームアドベンチャー」(バレスカ・グリーゼバッハ監督)▽監督賞=ハビエル・カルボ&ハビエル・アンブロッシ(「ブラックボール」)、パベウ・パブリコフスキ(「ファザーランド」)▽男優賞=エマニュエル・マッキア、バランタン・カンパーニュ(「コワード」)▽脚本賞=エマニュエル・マレ(「ア・マン・オブ・ヒズ・タイム」)カンヌこぼれ話⑫映画祭取材、現地で記者は何している? カンヌ国際映画祭もいよいよ現地時間の今夜授賞式。実際の授賞式とはどのようなものなのか? ベルリン、ベネチアも含め3大映画祭すべてを取材した小原篤記者が、「PERFECT DAYS」主演の役所広司に男優賞を与え「怪物」の坂元裕二を脚本賞に選んだ2023年のカンヌを振り返る。 映画祭取材にあたる記者の最…








