かなわぬ恋歌った「幻の歌人」石上露子しのび生誕祭 大阪・富田林2026年6月15日 17時30分杉田基印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
明治末期に活躍した明星派歌人の石上(いそのかみ)露子(1882~1959)を顕彰する生誕祭が13日、生家の旧杉山家住宅(大阪府富田林市富田林町、国重要文化財)で開かれた。 生誕祭は活動期間の短さから「幻の歌人」ともいわれる露子の業績を知ってもらおうと、地元有志が主催しており、今年で12回目となる。 生誕祭では、代表作である「小板橋」が箏(こと)の演奏にのせて披露され、露子の遺影に花と茶が手向けられた。来場者は箏の音と茶を楽しみながら、露子に思いをはせた。生誕祭に合わせて募った短歌と俳句の優秀作品の表彰式もあった。 露子は明星などで数多くの短歌や詩を発表。日露戦争に際しては与謝野晶子に先駆けて反戦歌を発表するなど中央歌壇で注目されたが、かなわぬ恋の嘆きを歌った詩「小板橋」を残して26歳で文壇から姿を消した。 親が決めた結婚相手から文芸活動を禁じられたためと言われている。 露子は本名・杉山タカといい、富田林の寺内町を草創期から支えた八人衆筆頭・杉山家の長女だった。筆を折って婿を迎えて家を守ったが、夫にも2人の息子にも先立たれた。 講演会も開かれ、郷土史研究家の中辻亘(わたる)さん(71)が「石上露子の初恋と結婚」と題して講演した。 中辻さんは「妹に家督を譲ってでも初恋の相手と結ばれることを願ったが認められなかった」と露子の無念を語った。その一方で、次男の妻を認めずに離縁させたとして、「南河内一の資産家である呪縛。何があっても杉山家というなかで一生を過ごしたのだろう」と推察した。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人杉田基ネットワーク報道本部|大阪・南河内担当専門・関心分野地域おこし、人権、選挙、反核平和、安全保障関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






