芸術家の扉、鎌倉の海を望む校舎から 「ひとつの答え」追い求めない清水敬久印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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■青春スクロール 神奈川県立鎌倉高校 4 芸術の道に進んだ卒業生も多い。 日本画家で東京芸大名誉教授の関出(いずる)さん(77、1967年卒)は、中学までは動物や植物、化学実験に興味があった。 画家を志すようになったのは鎌高に入ってからだ。美術の教師を通じ、日本画に出会ったことが転機となった。 「にかわ」で絵の具を溶かす独特の技法に強くひかれた。大船の絵画教室で小学生のころから習っていた油絵とは、まるで違う。画材のざらついた感じがよかった。 自分なりに表現しよう――。そう思い立って出かけたのは、七里ガ浜だ。 スピーカーを分解して取り出した磁石にひもをつけ、波打ち際をひきずって歩く。真っ黒な砂鉄が面白いようにとれた。にかわに溶かし込み、即席の画材にした。サンドペーパーのような下地をこしらえ、そのうえに彩色する。 できあがった「日本画風」の絵を文化祭に出展した。「独創の実験作品」だった。鎌高独特の光景 鎌倉市の県立近代美術館にも足しげく通った。美術部員として「校内に張り出すから」と企画展のポスターをもらいに行き、そのついでに学芸員と話をし、収蔵庫をのぞかせてもらった。「自分を高める刺激を受けた」と振り返る。 だがそれ以上に、画家としての自分をつくったのは、目の前に海が広がる鎌高独特のゆったりした光景だったと思う。 「ひとつの答えを追い求めな…この記事は有料記事です。残り1153文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人清水敬久小田原支局長専門・関心分野身近な行政関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする