深掘りカイロ=小暮哲夫 ロサンゼルス=市野塊印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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6月11日に開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)北中米大会の試合に、イラン代表が臨む。「敵国」である米国でのプレーに世界の関心は高まる。サッカーはイランでも大人気のスポーツ。ただ、代表チームは近年「政治化」し、選手の立場は揺れ、複雑な思いを抱くファンもいる。 「ミナブ168」。イラン代表チームは今回、こんな愛称を付けられた。 ミナブはイラン南部の都市の名前だ。米国とイスラエルが攻撃を始めた2月28日、この街の小学校が攻撃を受けて子どもたちが亡くなった。168は、広く伝えられている犠牲者の数だ。 イランメディアによると、トルコで3月27日にあったナイジェリアとの親善試合で、試合前に整列したイランの選手たちの胸元には、小さな通学用のバッグがあった。 「殉教した子どもたちの記憶、そして米国の犯罪を、スポーツの場においても確実に語り継いでいかなければならない」 イラン政府のW杯関連組織の幹部が説明した。米紙ニューヨーク・タイムズなどは、米軍が軍施設を狙って誤爆した疑いを報じている。イラン政府は国際社会に悲劇をアピールする機会ととらえる。 同時に、国内向けには、「戦時下」で国民の団結を促す狙いもあるとみられる。出場すれば19億円 異例の共催、開幕前から混乱のサッカーW杯とは抗議デモや亡命 翻弄される選手たち 代表チームと選手たちは近年、微妙な立ち位置にいる。 2022年、イスラム国家のイランで女性の義務となっている髪を覆うヒジャブ(ヘジャブ)の着用について、かぶり方をとがめられて警察に拘束された若い女性が死亡した事件が起きた。これに対して大規模な抗議デモが起きた。 前回のカタールW杯の開催時…この記事は有料記事です。残り1717文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人小暮哲夫中東アフリカ総局員専門・関心分野中東、オセアニア、東南・南アジア、多文化社会市野塊サンフランシスコ支局専門・関心分野気候変動・環境、医療、テクノロジー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
















