現場から中東の混乱が「かつお節」を直撃 石油不足や高騰が揺らす日本の食卓井潟克弘 山田暢史印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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中東情勢の悪化が、日本の水産業にも打撃を与えている。漁や養殖、加工、流通と、どの場面でも石油関連製品なしでは成り立たない。食卓への影響も、避けられそうにない。 国内最大のかつお節の生産量を誇る鹿児島県枕崎市。「先行きが見えず、今後も安定して生産できるかわからない」。生産業者らでつくる「枕崎水産加工業協同組合」の的場信也組合長(60)はため息をつく。 中東情勢が悪化したのを受けて、現場を取り巻く環境が一変した。原料となるカツオは、日本から遠く離れたミクロネシア沖など中西部太平洋の海域でとる。 漁船の燃料の高騰を受け、枕崎漁港に水揚げされる冷凍カツオの値段は急激に上がった。原料の中心となる2.5キロサイズの価格は今年2月上旬は224円だったが、4月下旬には342円と、約1.5倍に急上昇。過去に経験したことのないような値上がりという。 かつお節の生産現場では、重油の値上がりが重くのしかかる。 最初に、カツオの切り身をあく抜きするため、90度以上の熱湯で1時間以上煮込む「煮熟(しゃじゅく)」という工程。強い火力が必要で、ほとんどの業者がボイラーの燃料として重油を使っている。 重油価格は3月前半までは1リットル80円台だったのが、4月は130円台にまで上がっている。的場さんの会社では、重油を月に7千リットルほど使用する。品質を保つためには、煮込む温度や時間は変更できず、「これ以上、値上がりすれば厳しい」と頭を抱える。かつお節を小分けするパッケージなど原油由来の資材も入手が困難になっている。秋ごろまでのストックがあるが、それ以降は入手できるかさえもわからない。カンパチやホタテも 厳しい状況を受け、業界は生…この記事は有料記事です。残り1427文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人井潟克弘鹿児島総局|県政など専門・関心分野水産、漁業山田暢史東京社会部|農林水産・食担当専門・関心分野農林水産業、食、武道、災害関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする