進む脳科学、恩恵と警鐘「心を制御する自由、プライバシー配慮を」竹野内崇宏印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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急速に発達する脳科学について、精神的プライバシーへの配慮がより重要になるとして、日本学術会議の専門家チームが「見解」を公表した。治療などの恩恵がある半面、自分の心や、考え方を自身で制御する「認知的自由」といった権利についての配慮が必要になるとしている。 見解は「脳科学研究とその臨床応用に関わる倫理的課題」。神経科学や精神医学、哲学の研究者らが5月にまとめた。 脳科学の研究では、機能的磁気共鳴断層画像法(fMRI)などの画像化技術が進み、脳の領域ごとの詳しい役割が明らかになってきた。脳への電気刺激によってパーキンソン病を治療するなど、医療応用も進んでいる。 さらに、考える時や体を動かす時の微弱な電気的信号を、脳波計で読み取る技術も発達している。複雑な脳波から意思や脳の状態を解析することに長けたAI(人工知能)の進化も重なり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や脊髄損傷で体が動かせなくなった人の意思を伝えるための技術も実現が近づく。 医療以外の分野にも広がっている。頭皮につけた脳波計から、車や電車を運転する人がどのくらい集中しているかを測ったり、自分で脳波をコントロールしてゲームのキャラクターを操作したり、といった使い方も国内で研究されている。能力高める「エンハンスメント」、軍事利用の可能性も 一方で、人の「心」と密に接する脳からの情報の読み出しや介入が進むことは、これまでにない倫理的な問題を引き起こすリスクもあることから、脳科学に関わる問題と対策案を専門家チームがまとめた。 パーキンソン病などの「神経…この記事は有料記事です。残り700文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする