現場から2026年6月6日 21時00分原知恵子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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北海道砂川市の国道12号で飲酒運転で暴走した車が永桶弘一さん(当時44)一家5人を死傷させた事故から6日で11年。現場付近には新たに交通安全を祈願する碑が建てられ、飲酒運転撲滅を願う人たちの献花が相次いだ。 「新しいお家ができたよ。少しは落ち着いて眠れるかな」――。 一家の長女で砂川高校3年生だった恵さん(当時17)の高校1、2年時の担任だった小田島数幸さん(65)は、赤いカーネーションの鉢植えを手に、心の中で語りかけた。 恵さんが、クラスメートと教室で育てていた思い出の花。小田島さんは事故後、恵さんのために現場付近に鉢植えを供え、何度も植え直しをしながら、季節が巡っても大切に守り続けてきた。 今年、地元の砂川ライオンズクラブが事故を風化させまいと、現場沿いに立派な石碑と献花台を建立した。道路脇に心もとなく置かれていた鉢植えは、11年の歳月を経て、安らかな「居場所」に移った。 新たな献花台を前に、小田島さんは「(事故の風化が懸念されるなかで)碑が新たに作られたことは、とてもありがたいこと。『忘れてはならない』と思っている人にとって、とても意味のあるものができた」と語る。「恵さんが生きていれば28歳。その姿を想像するのは難しいですが……。優しく、気配りができ、悪くいう子は誰もいないような良い子でした。今年も見知らぬ市民の方が花を手向けてくれた。そんな方々がいる限り、カーネーションを枯らしてはいけない、という思いです」と力を込めた。 砂川ライオンズクラブの増井浩一会長は「ここを通る方に『何があったんだ』、『忘れない』という思いを持っていただきたい」。碑には「交通安全祈願」と「飲酒運転撲滅」の文字を刻んだ。 完成式で献花した飯沢明彦市長は「砂川では飲酒運転撲滅条例を制定し、毎年この時期に集会を開くなど、市をあげて取り組んできた。『飲酒運転はしない、させない、許さない、見逃さない』。改めて全国に浸透して欲しい」と語った。 〈砂川5人死傷飲酒ひき逃げ事故〉 2015年6月6日夜、砂川市の国道12号で、飲酒後の男2人=いずれも危険運転致死傷罪などで懲役23年=が速度を競い合うように運転。赤信号を無視して時速100キロ超で交差点に進入し、歌志内市の永桶弘一さん(当時44)一家が乗る車に衝突した。車から投げ出された長男(当時16)は一方の男の車に約1・4キロ引きずられた。一家の4人が死亡、次女が重傷を負った。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






