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サイバー攻撃受けた病院はいま(上) 病院が記憶喪失になった――。2022年にサイバー攻撃を受けた大阪急性期・総合医療センター(大阪市)の医師は当時、こう語った。1日約1千人が外来で受診する、地域医療の中核を担う病院で何が起き、その後どうなったのか。サイバー攻撃を受けた当時の状況を振り返る大阪急性期・総合医療センターの嶋津岳士総長=2026年3月30日、大阪市、藤谷和広撮影 22年10月31日朝、センターの嶋津岳士総長が出勤すると、すぐに報告が入った。「電子カルテがおかしい」 ログインをしても、通常の画面が出てこない。パソコンを再起動しても、うまくいかない。あちこちから異変を訴える報告が上がっていた。 午前9時には診察が始まる。だが、予約状況すら確認できず、患者が来ても、どんな病状でどんな治療をしてきたかわからない。診療報酬の計算もできない状態になっていた。 電子カルテのサーバー画面には英語で「すべてのファイルは暗号化された」として、暗号資産のビットコインの支払いを求める文言が表示されていた。ランサムウェア(身代金ウイルス)によるサイバー攻撃だった。ランサムウェア(身代金ウイルス)によるサイバー攻撃を受け、電子カルテのサーバー画面に表示された脅迫文=2022年10月31日、大阪急性期・総合医療センター提供外来診療を停止 午前8時50分、緊急の幹部…







