視点・解説三井新印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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8日にある原子力規制委員会で、日本原燃・使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の設計や工事計画が審査される。原燃は今回の審査会合で「全ての説明を終わらせたい」としていて、完成(竣工(しゅんこう))延期を繰り返してきた再処理工場の審査は山場を迎える。注目されるのは審査の遅れを理由に今年度、使用済み核燃料の中間貯蔵施設(むつ市)への搬入を認めていない青森県の宮下宗一郎知事の判断だ。3日の記者会見で、8日の審査を見極める考えを示した。中間貯蔵「実施環境にない」 宮下氏は3月末、中間貯蔵事業について「実施環境にあると確認できない」とし、2026年7月以降に予定している東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)からの使用済み核燃料の中間貯蔵施設への搬入(約60トン)を認めない方針を示した。宮下氏が問題視したのが、受け入れた使用済み核燃料の搬出先となる再処理工場の「審査の進捗(しんちょく)が見通せなくなっている」点だ。 原燃は24年、規制委の審査が長期化したことから27回目となる完成延期を決め、次の完成目標を26年度中と定めた。だが25年11月に終わる予定だった規制委への説明は長引いている。宮下氏は「竣工も確実に遅れるだろう」と不信感を募らせ、25年度末時点の判断として中間貯蔵施設への搬入を認めない判断に傾いた。 では今後、「実施環境にない」との判断はどうなったら変わるのか。考えられる節目はいくつかある。知事判断の節目は…? まずは原燃の説明が終了するタイミングだ。同社は8日で終えるとするが、規制委側には「まだ議論する内容は残っている」との声もある。宮下氏は3日の会見で「終わらせたいと言っていることに意味があるのではなく、終わるかどうかだ」と述べた。東電は7~9月に搬入を始める計画で、それまでに知事の判断が変わらなければ影響が出る。 原燃の説明が終わっても、書類の審査や設備の検査、工事などに少なくとも数カ月かかる見込み。これらの過程を経て、再処理工場は完成となる。審査の終わりに加え、完成のめども焦点になる。 一方、完成しても課題は残る…この記事は有料記事です。残り1367文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする