トラブル相次いだ再処理工場のガラス溶融炉 性能確認は工場完成後に2026年5月20日 20時00分鈴木智之 新田哲史印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
日本原燃が建設している六ケ所再処理工場(青森県六ケ所村)をめぐり、原子力規制委員会は20日、高レベル放射性廃液を固める設備の性能確認を工場の完成後に先送りするとした原燃の方針を妥当と判断した。この設備では過去にトラブルが相次いでおり、完成前の確認を求める声がある。 再処理工場は、全国の原発から出た使用済み核燃料を化学処理し、燃料として使えるプルトニウムやウランを取り出す施設。原燃は2026年度中の完成、27年度の操業をめざしており、詳細設計について規制委の審査を受けている。 再処理のあとに残る放射能レベルが極めて高い廃液は、ガラスと混ぜ固めて最終処分する。原燃は25年末、この工程を行う「ガラス溶融炉」が安定して動くか確かめる試験について、現在の規定では完成前に実施する必要はないとして、完成後にすると規制委に説明していた。 規制委は20日の会合でこの原燃の方針を議論し、大きな異論は出なかった。完成前の検査では、ガラス溶融炉については放射性物質が漏れないかなどの安全性の確認をすればいいとした。 一方で、今後審査する施設の運用ルールのなかで、トラブルが起きないような作業手順や、トラブルが起きた際の対応策を定めるべきだとした。約20年前の試運転(アクティブ試験)では、溶融炉で廃液が詰まるなどの問題が起きたためだ。 山中伸介委員長は会見で「使用前の検査でまず(放射性物質が)漏れないことを確認し、その上で詰まりを起こした場合の対応策はきっちりと定めておく。その二段構えで確認と監視を行いたい」と述べた。 実際に運用ルールでトラブルを防げるかは不透明だ。原燃が「完成」としたあとに試運転でトラブルが発生し、操業に影響する可能性もある。ガラス固化の性能確認先送りを批判 市民団体、再処理工場の建設で有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人鈴木智之くらし科学医療部|原子力・災害専門・関心分野科学、交通、難病関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする







