幻のホール計画展、徳島県の要請で中止 建築家「表現の自由どこへ」相江智也印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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徳島県立新ホールの計画をめぐり、前知事時代の旧計画をテーマにした民間団体の展覧会が、開催直前に県の要請で中止に追い込まれた。会場が県有地にあり、県は「県による発信だと誤解を招くおそれがある」などと説明している。旧計画の設計者で、展覧会を手がけた建築家は「表現の自由を踏みにじる行為だ」と反発している。 県立ホール計画は、飯泉嘉門・前知事時代に徳島市文化センター跡地に建設する案が浮上。建設費は約194億円で、県は設計・施工を担う共同事業体(JV)と基本協定を結んでいた。 しかし、23年4月の知事選でこの計画の見直しを掲げた後藤田正純氏が飯泉氏らを破って当選。後藤田氏は就任後、建設地を変更し、ホールの規模も縮小して建設費を抑える新たな計画を打ち出した。 だが、新計画は建設資材や人件費の高騰などで、昨年2度にわたって事業者の公募が不調に終わった。現在3度目の公募手続きが進んでいるが、まだ着工の見通しは立っていない。 今回の展覧会は、日本建築家協会徳島地域会が、旧計画の設計を手がけた建築家の石上純也氏に話を持ちかけた。「現計画がなかなか進まない中、住民に県立ホールについて考えてもらうきっかけにしたいと考えた」(徳島地域会)という。旧計画の設計図やイメージ図、建物模型などを展示し、計画変更に至る経緯などを紹介する内容で、6月1日から開催予定だった。 展示物のうち、県が公表している図面などは、県のホール整備担当の部署に使用許可を得ながら、準備を進めていた。しかし、会場に予定していた市内のイベントスペースが県有地の港湾エリアにあり、これを所管する県の別の部署からイベントスペースを運営する事業者に対し、会場の貸し出しをやめるよう要請があったという。 県港湾政策課によると、事業…この記事は有料記事です。残り449文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする