助産所で出産するという選択肢 病院との違い、利用者の声と現状瀬川茂子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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神戸市内の住宅街にある毛利助産所。今年1月、マットやクッションが置かれた一室で、妊婦健診で訪れた大橋つぐみさんが夫や3歳の長男とともに出産時の説明を受けていた。 助産師の毛利多恵子さんは「陣痛がきたら、ふーっと息をはいて」と大橋さんや長男に声をかけていく。「背中をさすってあげて。上手上手」 「この子の時は、出産は病院でするものと思っていた」という大橋さんは、授乳など育児のアドバイスを受けられる神戸市の「産後ケア事業」を利用した際に、助産所の存在を初めて知った。助産所でケアを受け、家庭的で安心できる雰囲気が気に入った。2回目の出産で、選択することにした。その後、家族に見守られながら無事に満足いく出産ができたという。 助産所は助産師が分娩(ぶんべん)を扱う施設で、出産だけでなく妊娠期から継続して出産後もケアする。分娩数は国内全分娩の0.5%ほどだ。 医療設備がないため、健康な妊婦の出産だけを扱う。医療機関と連携しており、医療介入が必要なリスクがある場合には、あらかじめ転院してもらう。それまで異常がなくても、出産時に急変した場合には病院に搬送できる体制を整えている。 分娩にかかる費用は毛利助産所では55万~60万円程度で、出産育児一時金の直接支払制度も利用できる。 助産所は、妊娠中の体づくり、出産から卒乳まで長期間のケアを提供することが特徴だと毛利さんは説明する。個人の希望に添ったオーダーメイドの出産 聖路加国際大学の片岡弥恵子元教授は「病院、診療所にも良いところがあるし、助産所にも良いところがある」と話す。「助産所はオーダーメイドで個人の希望に沿った出産ができる場所。知らない人が多いので、選択肢の一つになることを知ってほしい」 片岡さんらは2024年に助産所で出産した女性113人を対象にしたウェブ調査で、助産所のケアについて評価してもらい、25年に発表した。 「陣痛の痛みを和らげ、リラ…この記事は有料記事です。残り953文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人瀬川茂子くらし科学医療部|大阪駐在専門・関心分野生命科学、災害、科学全般関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする








