火災で焼けた自宅跡で茶わんを見つけ、思い出を振り返る森政徳さん=2026年5月11日午後4時0分、大分市佐賀関、吉村駿撮影

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196棟が焼けた大分市佐賀関(さがのせき)の被災地で、新たな一歩を踏み出した人がいる。発災時の避難や、避難所での助け合いに生かされた地域のつながりは、半年が経った今でも背中を押してくれる。 森政徳さん(52)は、長女と弟の3人で暮らしていた家を失った。強風で空を舞う火の粉、あっという間に広がる炎。近くの高齢男性にも火災を知らせ、寝ていた男性を背負って避難した。 避難所は顔見知りが多く、炊き出しも毎日のようにあった。「想像よりも快適でありがたかった」。時には避難者同士で酒を酌み交わすこともあった。かかってきた1本の電話 ただ、帰る家が無いショック…